今週のお題「怖い話」
近藤誠×林和彦著「がんは治療か、放置か 究極対決」を読みました。
31件の早期胃がんを最長10数年放置したデータによると、転移があったのはわずか1例。それも初発の時点ですでに転移していた可能性が高く、他は皆、早期がんのままだったそうです。つまり、早期がんを発見してもその後転移することが証明できていないので、手術や検診を正当化する根拠(データ)はありません。
逆に手術や抗がん剤で命を落とす危険の方が大きいそうです。だから検診が増えてもいっこうに死亡者数が減らないのでしょう。
抗がん剤は3割の人には効果があるかもしれないが、7割の人には毒を盛るだけ。しかもがんが小さくなった人にも毒になる。猛毒だから全身臓器を破壊し、たった一回の投与で呼吸困難で死ぬ人もいるそうです。
化学療法推進派は寿命が伸びたのは抗がん剤のおかげといいますが、それはリード・タイム・バイアスのからくり。がんを早く見つければ見つけるほど、診断後の生存期間が伸びるというもの。だから推進派の都合として、早期発見をうるさくいうし、健康な人を検査に煽り立て、手術台に乗せるのでしょう。
湿潤性乳がんには転移の可能性がありますが、それも2~3%。その数%の確率のために乳房全摘手術を勧めるなんて、医者が狂ってると思うのは私だけでしょうか!?
林さんは自分は検診を受け続けたいと述べてましたが、本心なのか立場で言っているのかわかりません。どちらにせよ、こんな怖い医者にはかかりたくないと思いました。
そういえば厚労省って旧日本軍の生き残り戦犯の多くが大量に就職した省庁です。つまり厚労省は旧日本軍でできています。旧日本軍といえば、人間を弾丸代わりとした特攻隊や、残虐な人体実験を行った731部隊が思い浮かびます。多額の献金を受け、731部隊に多数の医大関係者を送り込んだ衛生学者、戸田正三は公職追放の後、なんと金沢大学の学長に就任。
厚労省や医療業界にはいまだに国民を人体実験しても何とも思わない風土とそれを食い物にする人間が生息しているのです。彼らこそ日本の「がん」でしょう。
まるで笑い話なのですが、近藤さんのセカンドオピニオンクリニックにはがんになった医者も診断してもらいに訪れるそうです。それだけ、彼ら医者はプロなのに治療について何のデータもエビデンスも持っていません。それでも「標準治療」と称して患者を手術や抗がん剤服毒に追い込み、無駄に死なせる。やはり旧日本軍と何も変わってませんね。