神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

瀬底島のむんじゅる笠

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性神人を説明する城間さん。手前がむんじゅる笠


沖縄では麦わらのことをむんじゅるというそうです。むんじゅるで編んだ笠作りを行う男性神人(かみんちゅ)大城善雄さんは、本部町瀬底島で唯一その技を伝承する人。彼の技と珍しい男性神人としての日常を追ったドキュメンタリー映画が来年公開予定です。その製作の紹介がジュンク堂那覇店でありました。

 

監督は海燕社代表の城間あすみさん。同社は「残したい沖縄」をテーマに2010年にディレクター3人が集まって設立された小さな映像製作会社です。これまで久高島の祭祀を記録したドキュメンタリー映画「イザイホウ」の上映・配給、「ふじ学徒隊」などを製作してきました。

今回の映画製作に当たって数百万の撮影資金の調達のため、本部町役場に企画を持ち込んだものの、断られたそうです。内地の感覚からすると「は?」という感じじゃないでしょうか。下手な町おこしよりよほど町の財産になるのに!そんなところにお金の出し惜しみをしてるとゆっくり滅びていくよ!と言いたいものです。

 

それで製作費はクラウドファンディングに頼っているというものの、目標金額を下回っても上回っても約20%も手数料を取られるそうで、事業者の搾取ぶりにびっくり。サラ金以上のぼったくりですね。銀行からお金借りた方が速くて安くて確実なんじゃないかしら。

 

と今日もいろいろなことが学べました。ジュンク堂那覇店さんのミニカルチャー講座、本当にいつも有難いです。いつも新しい発見があり充実したコンテンツ、元気なリーダーたちと市民が出会える場のあるジュンク堂店舗は、ヤマトには無いようです。

 

 

絵でみる御願365日

絵でみる御願365日

  • 作者:むぎ社
  • 発売日: 2015/04/01
  • メディア: 単行本