ブックカフェで、なんか薄い「夜と霧」だなあと思って手に取ったら、ヴィクトール・E・フランクルの「夜と霧」の新版でした。
著者はアウシュビッツ収容所に囚われたユダヤ人心理学者。凄惨な収容所生活とその体験が人間にもたらすものを学者らしい冷静な目で観察した貴重なレポートです。
前版はもっと分厚く、昔は今より馬鹿で途中で挫折していたので、新版で改めて読み直すことにしたのですが・・・びっくり!
名著なのでご存知の方も多いと思いますが、本当に凄い内容です。フランクルの壮絶な体験を自分に投影して読んでしまいますが、いや、私には無理。根性ないし、収容所に入れられたら三日で死んでしまうだろう。それを生き延びて体験してくれたフランクル。本当に有難いです。
私の代わりに惨い辛い人生を生きてる人々に感謝するし、そういう彼らを一人残らずきちんと読み、一緒に追体験することが彼らの供養(=私の仕事)なのではないかと思いました。
本文には「カポー」という言葉も出てきます。同じ収容者でありながら、見張りや懲罰、毒ガス室への誘導、人間焼却、死体処理などナチス親衛隊の下部機関として働かされたユダヤ人のことです。彼らは同じユダヤ人収容者の殺人に加担することで、収容所の中でも比較的恵まれた生活を送ることができたそうです。
日本政府にもアメリカのCIAやCSISのカポーがウヨウヨしていると言われています。CIAは生物化学兵器の開発や人体実験、暗殺を繰り返してきたグローバル版ヤクザ組織、そのヤクザ用シンクタンクがCSISです。
例えば「環境問題はセクシー」発言で脳内を疑われた小泉進次郎は自分のホームページで堂々とCSIS研究員と名乗っています。彼の師事したジェラルド・カーティスはジャパン・ハンドラーズ(日本を脅して搾り取るヤクザ)として有名。
多くの国民はカポーに騙されていることに気づかないし、CSISとかカーティスって誰?って調べませんからね。アメリカのカポーになれば馬鹿でも大臣や首相になれるのですから、頭悪い冷血漢で権力に貪欲な人ほどカポーになりたがることがわかります。
しかし、カポーもただの鎖に繋がれた番犬。彼ら自身が破壊に加担している日本という収容所から出ることはできないし、いくらお金を稼ごうとカポーという奴隷身分であることに変わりはありません。