神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

外れで悟ることもあり

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大度室内楽団の演奏会も気軽に楽しめます


ジュンク堂のライブイベントは質が高いので定評がありますが、たまに内容が大外れの時もあります。ジュンク堂が招聘したのではなく、NHKがねじ込んだと思われますが、先日はNHKのフランス語番組に出演してるというジスラン・ムートン氏の講演でした。

彼は沖縄在住のフランス人という珍しい存在。在沖縄フランス領事も兼ねているというので、さぞや興味深い話が聴けるかと思いきや、自分のユーチューブがどうのこうの、自分のフランス語教室がどうのこうの、飲み友達とどうのこうの、これがわざわざ人を集めて話す内容かとびっくりしました。

超どうでもいい話に終始し、フランスで最近起きたテロ事件と歴史的な関係とは?といった政治的な質問には答えず、延々と内輪受けの話で人の時間を無駄に。高学歴フランス人には珍しくノンポリで無内容な人材は、とてもNHKに適合するのでしょう。

 

同じNHKの番組ですが「こころの時代」で紹介されていた曹洞宗安泰寺のドイツ人の堂頭、ネルケ無方氏は日本人より禅を極めていてびっくり。

道元禅師の教えをもとに年間1800時間もの座禅修行と自給自足の生活を送ること十数年。一日十数時間も座り続ける修行に耐えかね、「どうしたらいいか」と老師に尋ねたところ、「死ねばいい」と言われました。「裏に墓はいくらでもあるから」と。それでネルケは気持ちが楽になったそうです。禅は凄いですね・・・死を超越しています。

 

安泰時の修行僧は外国人が多く、その経歴は物理学やナノテクノロジーを専門とするなど、かなり優秀な方々が多い様子。科学を極めたその先にあるものを謙虚に受け取ろうとしているようでした。

日本にいる外国人も、天と地ほど二極化しているなあと感じた出来事でした。

 

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