所蔵資料展「1945年 沖縄は戦場だった」が12月27日まで開催中です(入場無料)。
「ありったけの地獄を集めた」とされる沖縄戦では、日米両軍・一般住民合わせて20万人が命を落としました。その惨状写真や証言、作戦計画、指令文、捕虜尋問のための日本語テキスト、米軍による戦艦大和の無線傍受記録など貴重な資料が展示されています。
が、館内はガラーンとして受付の人すら席を外している模様。観光客もここまでは来ないのでしょうが、県民でも訪れる人が少ないようです。
日本軍の自決の道連れにされ、一命を取りとめた子ども。首の包帯が痛々しい。
展示室の横に大きな講堂があり、脇には洒落たラウンジもありますが、最近使われた形跡がなさそう。立派な講堂は収蔵物の修復作業室に転用されているようでした。
You Tuber や芸能人のイベントにはドッサリ人が殺到しますが、こういう歴史・社会科系の来場はどこもサッパリのようで、人々の関心の行く末が心配になります。
展示の仕方も問題点はあるかもしれません。もう少し広いスペースをとり、一般市民向けに説明も簡潔に読みやすく、わかりやすく並べる工夫があってもよいと思いました。
公文書館には閲覧室があり、検索用パソコンや映像資料を見るミニシアター、複写サービス(有料)もあります。が、現在新コロ対策で事前予約制となっています。