神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

神経症から回復する森田理論

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              滝行する人はいるのかな         比地大滝


おもろまちにある、なは市民協同プラザではいろいろな市民講座や学習会が開かれています。

メンタルヘルスを応援するNPO法人「生活の発見会」による森田理論説明会に参加してみました。

 

神経症というほどではないけれど、漠然とした不安に襲われたり、急に何もかも嫌になったり、ひとり悶々とすることはないでしょうか。

原因は自分の精神的な弱さにあるのだと思って、座禅をしたり滝に打たれたり、ヨガやセミナーに行ったりするけれど、そういったツールは不快な自分から一時的に目をそらすもの。結局、そんなことで気を紛らわしても弱い自分は強くならないし、不快なままです。

 

それをズバリ指摘したのが森田理論。

人が抱く「願望」と、それがかなえられなかったときに抱く「不快感」。このふたつは常にセットで存在するのが普通。それをありのままの状態として受け入れてラクに生きよう、と提唱しています。

 

神経症的に頑張ってしまう人、完璧をめざしてしまう人、欲張ってしまう人はそれを無理に矯正するのではなく、負のベクトルを逆の方向に向ければ、その性分を活かす道はあるといいます。

 

どうにもならないことが目の前にあっても、なるようになるさと、まずはリラックス。

いつのまにか時や周囲の状況の流れによって解決していることがありますよね。

性急に自分で白黒はっきりつけたがる考え方を変えた方がいいかなと思いました。

二進法ではなく、量子力学の時代ですから、自分自身も何でもアリなのかもしれません。