神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

「前世療法」

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熱愛中


同じ猫なのに、なぜか前からの知り合いのようにすぐに仲良くなる子もいれば、これといった理由もないけれど、なんとなく相性の悪い子もいます。初めて行った場所なのに落ち着ける街もあれば、なんとなく居心地の悪い街もあります。

そんな不思議な感覚に答えを出すのが輪廻転生という考え方です。人は何度もいろいろな場所に生まれ変わり、共に生きた人々も一緒に生まれ変わって異なる関係を築き、影響を与え合っているというのです。

 

ブライアン・ワイス著「前世療法」では、ワイスが実際に催眠療法を試みた患者が前世を語り始め、過去の記憶を取り戻し、その意味を確認していく過程で、神経症的な症状を克服していく様子が記録されています。

患者は自分の過去を思い出すだけでなく、マスター(高次元の存在)からのメッセージをワイスに伝えます。人(魂)は死なないということを必要な人々に伝える使命を彼は受け取り、この本を著したのだそうです。

 

それまで科学者として生きてきたワイスにとって、輪廻転生について公に語ることや、このような本を出版することはかなり葛藤を要することでした。

実は新約聖書にも旧約聖書にも輪廻転生のことは書いてあったそうです。グノーシス派など初期のキリスト教信者は輪廻転生の概念を受け入れていました。

しかし、紀元前325年ローマのコンスタンティン大帝が新約聖書の輪廻転生に関する記述を削除。紀元553年の宗教会議においても、人類の救済は輪廻転生を繰り返すことによるという考え方は異端であり、教会の力を弱めるものだと危険視されたのです。教会利権が聖書を捻じ曲げたのですね。

 

輪廻転生を無いとするより在るとする方がいろいろ不可解な現象について辻褄が合うのではないでしょうか。証明できないことは信じないとバッサリ切り捨てるより、証明できなくても信じられる、という自分の感覚を信じてもよいのではと思います。