神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

陶工が住んだ新垣家住宅

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新垣家住宅入り口


那覇市壺屋の国指定重要文化財「新垣家住宅」が一般公開されました。金、土、日曜日の午後1時~午後5時に観覧できるそうです。公開するのは登り窯「東(あがり)ヌ窯」や作業所などで、所有者が居住する母屋は除きます。

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東ヌ窯の建屋外観


新垣家住宅は県内に唯一残された陶工の伝統的な住宅です。東ヌ窯は琉球王国時代に造られ、1974年まで使用されました。迫力のある大きな窯です。大きなシーサーも焼けそう。壺屋にはこんな窯がいくつもあったのですね。煙が酷くて、住民の苦情が多かったらしく、次第に窯の数は減ったらしいです。

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東ヌ窯


2009年に東ヌ窯は老朽化と大雨により倒壊しましたが、国、県、市が母屋なども含めて修復。一般公開に向けて作業所を展示室に改装しました。倒壊前は所有者が東ヌ窯を公開していましたが、個人で管理するのは難しいため、今年2月に那覇市が国から管理団体に認定されたそうです。こんな住宅の管理まで国が管理者を「認定」?って思ったら、国指定重要文化財ということでした。