神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

又吉栄喜さん登場

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3日続いた台風のあとで、久々の外出


那覇は連日気温30度前後。湿気もあるし、暑いですが、夜は窓を閉めてエアコンを消しても、冷えた空気のまま朝まで眠れています。本土の方が気温的には暑そうですが、沖縄は夏が長いので、やはり疲れます・・・。

 

今週のお題「好きなアイス」ですが、市販のは糖分・添加物がどっさり入って身体に良くないので、皮をむいてから凍らせたアイスバナナやアイスヨーグルトをおやつにいただいています。バナナにも防カビ剤が振りかけられてますが、アイスクリームよりやや罪悪感なく食べられます。

 

先日は「豚の報い」で芥川賞作家、沖縄県浦添市出身の又吉栄喜さんのトークイベントがあったので、覗いてみました。こんなに気軽に凄い人と身近で出会えるのも、那覇の魅力のひとつ。

又吉さんによると、表現は日常誰でもやっていることだそうです。人によって、それは絵だったり詩だったり楽器だったり。漁師は凄い魚を釣ることを追いかけているし、主婦や料理人は美味しい料理を日々表現していますね。ただ生きてるだけで、人はその人の生き様を表現しているのでしょう。

 

最近、自分は木に似ているなと思います。あらゆる方向へ触手(枝)を伸ばし、光を求めて葉をつけ、地味な花をつけ、実が落ちたら、また新たな芽を出す準備をする。それはオートマティックに行われていて、ほとんど意思とは関係ないように思われます。実が落ちたら落ちたままでいいと思うのですが、それでも自分という木の幹が疼きだすのが止められない。

 

又吉さんがお好きなシェークスピアハムレット」の解釈はたくさんあって、正解はない。テーマは握りしめて書くが、正解に向かってまっしぐらではなく、思索しながら自由に羽ばたける小説を目指していらっしゃるそうです。

我々もまるで小説を書くように、日々悲劇や喜劇のエピソードを積み重ね、あれこれ考え、悩みながら生活しているのかもしれません。

 

創作のポイントとしては、教えよう、説明しようという姿勢だと作品が小さくまとまってしまう。既成概念を壊し、「挑む」姿勢が大切とのこと。

「右の耳から他人の声を聴いても、左の耳は自分の声を聴いてください」というお言葉が印象的でした。