怖すぎる感性
おきミュー(沖縄県立博物館美術館)の離れのような片隅にひっそりとある県民ギャラリー。そこで、県立開邦高校芸術科の学生の作品展があります(11月7日まで)。県内唯一の芸術コースがある高校だそうです。美術館のコレクション展のついでもあり、特に期待して行ったわけではありませんが、その完成度、芸術性に、びっくり。
全体的に暗い世相や、迷える若い世代を映した作品が多かったです。それもそうですよね・・・まともな感性の人なら、この世界には絶望しかないように思われるでしょうから。
衝撃的な作品が、まるでキリストの磔刑のように壁に括り付けられた、ほぼ等身大の少女像。作者としてはそのような意図はなかったのかもしれませんが、若い人々を犠牲にして(食い物にして、踏みにじって、将来を奪って)成り立っている我々の社会の象徴のように見えました。
「このような凄い芸術家が、卒業後はサンエー(沖縄のスーパー)に就職するしかないのか」と、近くにいた人がため息をついていました。沖縄で(いや、日本中どこでも)芸術で身を立てるのは難しいですからね・・・。宝の持ち腐れとはこのようなことを言うのでしょう。才能ある若い人たちが腐らずに、花開いてほしいものです。
他にも面白い作品が