神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

憲法も国民もアブナイ気がする


5月3日は憲法記念日沖縄県憲法普及協議会主催の憲法講演会があるというので、那覇文化芸術劇場なはーとに行ってみました。

大劇場ですが、ズーム配信もするせいか、かなり空席が目立ちます。

基調講演は社会派小説家の柳広司氏。東京から来たのに、開口一番「何で自分がこの場に呼ばれたかわからない」!? 何かイヤな予感・・・。終始護憲派っぽい一般的な内容をモゾモゾ話され、途中で寝てしまいました。辺野古新基地反対声明文賛同の呼びかけに中心になって取り組んでいらっしゃるそうですが、なぜか、まったく熱が伝わってこないのです。何でこの人、呼んだんだろ?

 

唯一、興味深く聞けたのは、その後のトーク企画のパネリスト、石垣市の宮良麻奈美さん。石垣島で進む陸上自衛隊配備計画について、基地建設の賛否を問う住民投票実施を求めて活動していらっしゃいます。

2018年に有権者三分の一以上の法廷署名を集め、条例で市長(自民党)に義務づけられた住民投票実施を求めていますが、当局の妨害にあって、なんと、いまだに実施されていないそうです。原告の一人となって市を相手に係争中。

法に則る住民投票を市議会で阻止するようなことが行われていたとは、まあ自民党らしいやり方ですが、相変わらず司法もマスコミも機能しないこの国の惨状を再確認できました。

 

他にパネリストは琉球朝日放送制作プロデューサーの島袋夏子さん、2018年県知事選に関わったゼロエミッションラボ沖縄の神谷美由希さんなど若い方々が多いのはよいのですが、憲法の学識経験者、専門家が不在で、内容が一般人の感想程度に流れ、物足りなかったです。

9条死守が話題になることが多いですが、今は緊急事態条項の方がもっと注目されるべきではないでしょうか。9条はとっくに骨抜きになっているし、パンデミック第三次世界大戦を煽って緊急事態条項を入れちゃえば、もう政府は何でもやり放題なわけです。が、この話がまったく出なかったのにもびっくり。素人の集会じゃあるまいし・・・。

数年前にも憲法講演会に参加したことはあるのですが、以前に比べると、基調講演の質も参加者の熱気もトーク内容も非常に「退化」した感じがしました。

このままで憲法は大丈夫でしょうか!?いや、大丈夫じゃない気がします。

なんか、国民そのものが「退化」「劣化」している気がするのですけれど。農薬まみれの食品やクスリの打ちすぎでしょうか!?皆さま、気をつけて。

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