神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

リストラ横行

ベランダにふらりとアフリカマイマイ

数百人規模の友人の会社で数十人にのぼる退職勧奨が始まっているという。

理由はコロナの影響等による業績悪化という、ざっくりしたもの。しかも、退職勧奨されるのはほとんど課長補佐以下の下っ端の社員だけで、ゾロゾロいる幹部は一人も辞めないという。業績悪化なら、責任とってまず幹部から辞めるべきではないのか?または管理職の給料を減額して乗り越えることを検討したらどうなのか?いきなり社員を切り捨てるって、労組も人事部も機能不全のようだ。

 

誰が退職勧奨されているかはもちろん、誰が退職するかは退職日直前まで同僚にも秘密裡に進められ、退職勧奨された人たちは一人で悩んでいるらしい。会社側から業績悪化の謂われなき責めをネチネチと受け、「自分が悪いのか」と恥じ入る自己肯定感の低い社員も多い。「なぜ自分が!?」と疑問をもつ社員も、同じ境遇の仲間も見つけにくい。

わざと孤立させるような雰囲気、システムを会社が作っているのだ。恥じ入らせ、孤立させれば、羊のようにおとなしくスムーズに辞めさせることができるからだ。

皆しれっとした顔で、花束贈呈の送別会まで行われるそうだ。当の退職者は「お世話になりました」と同僚にお菓子まで配るというから、いったい自分の戦況をわかっているのかどうか、他人事ながら不安になる。

 

カーライル等外資系投資会社に乗っ取られた日本企業はかなり多い。人件費を極限まで削って、株主配当に回す魂胆なのだろう。

退職勧奨や転籍は拒否することができる。(転籍は会社と縁が切れてしまうので後で文句が言えず、落とし穴である)。おかしいと思ったら、恥なんか吹き飛ばして、仲間を募って会社と戦ってほしい。退職勧奨されなかった人も明日は我が身、関心をもって、退職勧奨された人を支えてほしい。

ユナイテッド航空の退職勧奨された社員は百人以上が団結して会社を相手取り、裁判を起こしたそうだ。会社側にとっては、従業員が団結することが一番怖いのだ。「ソーシャルディスタンス」などと言われるままに奴隷のように従ってる場合じゃない。

まずは「いい子」で従順な羊教育をされてきた我々自身を、しっかり自覚すべきと思う。

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