神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

宮古島の謎の大橋

今週のお題「あまい」

巨大なジェットコースターのような橋が三つも

昨年末に宮古島に旅行したのだが、二泊三日では廻りきれなかったので、先日再び訪れた。那覇からだと飛行機で30分。280㎞しか離れていないので、東京―福島間くらいの距離であるが、船便はなく、飛行機でしかアクセスできない。(なぜか大型クルーズ船は発着している)

遠く離れた南西諸島まで包括する沖縄は、ひとつの県としてまとめる、まとまるのは大変である。無茶、無謀だと思う。

島自体がひとつの国みたいなのである。昔は島が違うと、言葉も通じなかったらしい。宮古島のような大きな島だと、島内の北部と南部でも通じなかったそうだ。が、集落内で生活は完結していたから、当時はそれで問題なかった。

 

今、宮古島池間島伊良部島来間島と3つの長い巨大な大橋で結ばれている。交通が便利になり、島民や観光客の移動が増え、経済効果もあったそうだ。金融機関も娯楽施設も商業施設も入ってきたが、余計な自衛隊もミサイル基地も入ってきてしまった。流入人口は増えたが、一次産業人口は変わらないので、食料や住宅は慢性的に不足し、家賃や物価が高騰。こんなはずではなかった、と逃げ出す移住者も多いらしい。

便利になったからと言って、甘くないのである。

 

巨大な大橋は本当に必要だったのか?一体この島に、大橋3つ分も莫大な費用がどうやって、何のために捻出されたのか?農業道路だから通行料も無料だという。

農業用?来間島の島民はわずか160人程度である。

観光用?例えば竹冨島の方が特色ある観光地だと思うが、石垣島-竹冨島に橋はない。

宮古島にあるのは謎の大橋なのである。しかも三つ!!!

軍事用と言われればすごく腑に落ちる。つまり、自衛隊基地を受け入れる代わりに、橋を造ってあげましょうという餌である。そして自民党が撒く餌は土建屋しか儲からないことになっている。

結果的にも島民というより、土建屋向けの大盤振る舞いでしかないようである。

橋があることで往復して楽しいのは観光客だけだろう。が、それにしても一つの島に三つもジェットコースターは要らない。