今週のお題「投げたいもの・打ちたいもの」
沖縄のヘリパッド建設現場で、建設に抗議する市民を大阪から来た機動隊が「土人が」と罵倒した事件があった。他にも土人発言は多々あり、多くの日本人からすると、琉球人は異質の先住民族という認識なのである。
この琉球人を形質人類学的に研究するため、京都大学はなんと琉球人の墓を盗掘し、遺骨を持ち去った。墓荒らしである。沖縄学の父と言われる琉球人、伊波普猷(いはふゆう)という学者の手引きがあったそうで、びっくりした。まさか、琉球人が日本人の盗掘に手を貸していたなんて。
しかし、伊波だけではない。台湾大学から沖縄県教育委員会に琉球人の遺骨の返還があったのだが、県教育委員会もなんと遺族に60数体もの遺骨返還を拒んでいるのだ。
どこで見つかった骨なのか等、情報公開を請求しても殆ど黒塗りの書類が出てくるばかり。県民の血税を使いまくっているくせに、「情報を出すと遺族が騒ぎ出すから出さない」というあきれた言い訳がまかり通っている。本土並みに沖縄行政も死に体である。
「学知の帝国主義」の著者、龍谷大学の松島泰勝氏らが県教育委員会を訴え、現在、那覇地裁で係争中だ。県庁には日本から役人が出向してきており、県を牛耳っているという。県警のトップも日本から送られてくる。沖縄は日本の植民地なのである。
それにしても、殆どの県職員は県民のはずなのだが、自分が琉球人であることすら忘れているようだ。今となっては、琉球人としての自覚も誇りも文化もないらしい。むしろ日本人になりたい。自分は日本人だと思っている琉球人が多い。
暇さえあれば、ディズニーランドに行きたいと言い、コストコができると言っては喜び、韓国アイドルを追っかけ、クリスマスにケーキを食べ、頭が悪くなるテレビを見続け、すっかり中身のないジャパニーズと変わらぬ群れが出来上がっている。植民地化政策はすっかり定着、成功したと言えるだろう。
昨年、辺野古承認撤回訴訟で沖縄県が敗訴した。「地方自治体と国はあたかも上級下級の関係にあると言わんばかりの判断をしたものであり、地方自治の観点からも問題があると言わざるを得ません」とは玉城知事のコメントであるが、琉球人遺骨訴訟においても「市民と県はあたかも上級下級の関係にあると言わんばかりの判断をしたものであり、問題があると言わざるを得ません」と投げ返しておこう。