沖縄の昔の家。素朴に神を称える人々が住んでいた
インド哲学がいくら凄いとはいえ、カースト制はあんまりではないかと思っていたところ、これも先日ご紹介したヨガナンダの本によってひっくり返りました。
人が4つの階級~バラモン、クシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラ~いずれに属すかは本来、家柄や血統によるものではなく、その人が人生の目標をどこに置くかという生来の性質によって決められるというのです!
●シュードラ階級=感覚的欲望を求める生活。肉体労働によって社会に奉仕できる人々。
●ヴァイシャ階級=金銭的欲望の満足と抑制をする。知力、技能、農業、商業その他実業によって奉仕する人々。
●クシャトリヤ階級=自己訓練、責任と正しい行為の生活。政治家、軍人など管理、統制、保護等の能力をもつ人々。
●バラモン階級=解脱、霊性と宗教的戒律に従う生活。瞑想的生活をもち、霊感に恵まれ、他人にも霊的鼓舞を与えることのできる人々。
立法者マヌによって制定されたカースト制度は、その起源においては違う階級の人々が入り乱れ不毛な混乱を防ぐ意味では出色でした。が、数世紀のうちに制度は世襲制となり形骸化してしまったため、階級差別など深刻な弊害が出ています。
経済力が人間の価値として安易に測られがちな現代。
カネを崇拝し、弱者を切り捨て、原発推進し放題、沖縄に米軍基地を押し付けて平気な政治家なんかシュードラ以下ですよね。
では自分はどのカーストに属するか?
親や会社の同僚や友人は同じカーストか?違うなら、同じカーストの仲間やコミュニティで暮らす方が幸せなのではないか?
今こそ本来の、精神性に基づいたカースト制度を認識する方が、お互いにスッキリ納得して生活できるのではないかと思うのですが。