沖縄ではめったにクラシック演奏会などありませんが、ちょっと上手い人によるミニコンサートはあちこちで開催されています。だいたい無料なので、敷居も低く、気軽に楽しめます。
総じて沖縄は芸事を大切にし、芸事と暮らす文化があるようです。食堂や民宿のおじさんが三線を弾いたり、エイサーを習うのが男の子たちの嗜みだったり。歌や踊りの上手な女の子もたくさんいます。大スターがいるというより、それぞれがそれぞれの場所で花開いている感じです。
文化の日には沖縄県立図書館のエントランスホールで弦楽器アンサンブルがありました。私はバロックバイオリンを練習しているので、モダンバイオリンのピッチってかなり高いなあと思いながら聴いていました。
モダンバイオリンのピッチはA=440ですが、バロックバイオリンのピッチはA=415程度です。厳密に決まっているわけではなく、ヴェルサイユピッチと呼ばれる392や380もアリです。392だと440より全音、415だと半音低い感じです。
三味線は歌い手に合わせて調節するそうですが、バロック時代の楽器も好みや合奏によって臨機応変に変えるのが普通だったようです。
国際会議で現代音楽は440Hzと決められたそうですが、一律に決めなくても、もう少しいろいろ楽しんでもよいのではないでしょうか。
古楽器の低めピッチは落ち着いた語り部のようで好きなんですけどね。