最近聴いてるのはバロックばかり。17世紀初頭から18世紀半ばまでの時代の音楽です。
後期バロックのスカルラッティやバッハなど、今の感覚で聴いても時代の最先端をいく疾走感、カッコよさ、楽園感覚で、私みたいな門外漢でもポップスのように聴けます。私にとってはバッハ様はアイドル。マタイ受難曲のアリアなんか、まるで演歌じゃないかと思います。
那覇の安里カトリック教会で、コレッリ、バッハ、ヴィヴァルディなどのバロック音楽演奏会がありました。
チェンバロ、チェロ、ヴァイオリンの小さなアンサンブルです。
バロック時代は教会がコンサート会場だったのですよね。バロック楽器は音が小さいので、貴族のサロンや教会くらいがちょうどよい大きさ。
久しぶりにプロによる生演奏。CDとは違い、やはり音が「生きてる!」と思いました。
バロックは奴隷制も優生思想もまだそれほど問題視されていなかった時代。その後、奴隷貿易が拡大し、ナチスが台頭するなどして、ショパンやラフマニノフなどメランコリックな音楽が出現してきた、と知人が言ってました。ふーん、音楽って時代に呼応するのね。
我々が日常的に精神的に病むのも当然なのかもしれませんね。だって時代の通奏低音が闇なのだから。比較的生への希望に溢れたバロックに惹かれる理由がわかった気もしました。音楽を聴くというのはその時代に浸るということなのかもしれません。高橋巖先生的に言うと、好きな時代に瞬時に飛んでいける体験ともいえますね。
あなたは何時代が好きですか?