今週のお題「試験の思い出」
波の上ビーチで行われたカムイノミ(神への祈り)
カンニングこそしなかったが、学生時代だけでなく社会人になっても、とにかく試験にパスできれば良しとして、自分にとっての学びも考えず、ひたすら丸暗記したり、適当に理解してやり過ごしてきたものだ。
北海道二風谷に住むアシリ・レラさんは筋金入りのアイヌのシャーマンである。
中学の卒業式のとき、いつものように堂々とアイヌ民俗の鉢巻(マタンプシ)を頭に巻いて臨んだところ、校長先生から「マタンプシを取らないと卒業証書をあげない」と言われたそうだ。レラさんは卒業証書を受け取ったが、その場で証書をビリビリに破いて捨てたという。かっこいい!!
この事件はレラさんにとって、15歳でアイヌ活動家として自立するための「試験」だったのではないだろうか。
その後、彼女は孤児を50人以上も育て、アイヌ語学校を作り、ネイティブアメリカンやアボリジニなど世界各地の先住民族とコンタクトをとり、先日、沖縄にも戦没者の鎮魂のため祈りを捧げに来てくださった。
シャーマンの彼女にしても、死者の数があまりにも多すぎて、一度では天に上げきれなかったという。
アイヌのルーツは縄文人で、もともと日本各地に住んでいた。東京の「ムサシノ」とかもアイヌ語から来ているという。
大陸の人々が日本に流入し、ミックスされて、今の私たちに繋がっているらしいが、自分の中にアイヌ(縄文人)の血が1滴でも流れているかもと思うと、勇気がもらえるというか、誇りに思えませんか?今や、縄文文化はかなりグレード高くて、最高にイケてますから。これがほんとのグレートリセット。
お盆の時期にはアイヌモシリ1万年祭という、1万年前の豊かな精神を取り戻そうというお祭りも行われて盛況だそうです。かっこいいマタンプシを自作して、巻いてみたくなりました。俄かアイヌが増えるかも!?
カムイノミの後は歌や踊りも