神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

五嶋みどりの哀しい音

今週のお題「あったかくなったら」

奥武山公園のジョギングコース

もう一月も後半。

沖縄では話題にもなりませんが、緋寒桜も開花。今冬の沖縄は気温が高めで、ジョギングするなら半袖で十分なほど。ロングステイしてみると、意外と曇天が多いので、冬の晴天はポカポカとして心地よいです。

 

先日、那覇五嶋みどりのヴァイオリンリサイタルがありました。ドヴォルザークプロコフィエフなど完璧で非の打ちどころのない演奏、そして楽器、グァルネリ・デル・ジェスも素晴らしい・・・のですが、非の打ちどころのない哀しみを奏でるような音色でもあります。

会場では、彼女の40周年を記念し、「道程」というバイオグラフィ冊子が配布されていました。天才少女と謳われ、ジュリアード音楽院の特待生となり、華々しくデビュー、世界の蒼々たる楽団と共演し、賞賛の嵐、数々の受賞、やがて摂食障害。病の原因は親に反対され、友人との交際を断念したことらしいです。良く言えばいい子、悪く言えば自分が無い。

 

「彼女の演奏って上手いんだけど・・・イマイチよくわからない」と言う人がいますが、教科書的なそつのなさが最高であり、そのために限界でもあるのかなと思いました。

冊子の後半はなんと、細川護熙(総理を途中で放棄した人)や安藤忠雄(コンクリート墓専門の建築家)、笹川陽平(戦犯・笹川良一の息子)など著名人というより、大物ヤクザとの対談集。対談相手の人選に驚くと同時に、前半の自伝以上に五嶋みどりをずっと取り巻いてきた闇と危うさをわかりやすく語っています。

「結局、彼女ってロックフェラーによって作られたんじゃないかしらね?」とは、知人のユダヤ系クラシックおたくの感想でした。

ピアノはリトアニア出身の逸材、イェヴァ・ヨコバヴィチューテ

実際、有名人を取り込んで大衆洗脳や誘導に利用する手法は 「IIA」と言い、CIAなどの伝統芸らしいです。

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