神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

琉球夢幻チャンプルー

今週のお題「急に休みになったら」

集客する気がないようで、場内は閑散としていた

死んだらゆっくり休めると思うので、生きてる間は生きてる時にしかできないことを精一杯体験しようと思っている。

今年は本当に驚かされることが多く、毎日がエキサイティングである。

 

今日は沖縄大学石垣島出身の高嶺剛監督「変魚路」(へんぎょろ)という映画&シンポジウムが開催されており、内容もろくに調べもせず嗅覚で出かけて行った。(沖縄は無料の催しが多いので、こまめにチェック!)

今と過去、現実と夢を行き来しながら沖縄を生きる人々の記憶を描き出す・・・といった漠然とした紹介文の通り、何とも奇妙奇天烈な映画であった。

沖縄にタルコフスキーみたいな監督がいるんだ、とびっくりした。

 

トロピカルな景色の中に妖精たちが現れ、空間も時間も自在に飛ぶ、幻想的な展開。

この土地に根付く戦争の記憶、貧困、神話、風俗、死、豊饒、狂気、迷妄、情愛などあらゆる沖縄をチャンプルーにして、大城美佐子の民謡が物憂く彩る。

「時々、頭がカラになる」と劇中人物のセリフにあるが、映画の中でも、街中でも、ウチナンチュが呆けたような表情をしているのはよく見かける。

魂(マブイ)が「休憩中」なのかもしれない。

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