神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

集団妄想から離れる

今週のお題「サボりたいこと」

               沖縄は梅雨空


思えば会社員時代は楽でした。仕事は次から次へと会社が与えてくれ、締め切りも休暇も設定してくれ、必要な機材もツールも健康保険証も名刺も肩書も年末調整も何から何まで用意してくれました。

会社員だと家を借りるのも、クレジットカードを作るのもスムーズ。「ゆりかごから墓場まで」って会社員のためにある言葉かもしれません。「会社員でいることはこの国でテッパンの社会保障なのだと思います。

今、私は会社員ではないので、自分の時間をすべて自分でスケジューリングしないといけません。締め切りも休憩も自分で設定し、必要な機材は自分で用意しないといけません。確定申告も研修・教育・年間計画も自分で行わないといけません。面倒くさい、さぼりたい、会社員に戻りたい・・・誘惑にかられます。

でも、会社員こそシャブ漬けとも言えます。もちろん、会社に勤めながらも自分の生活を自立的に運営している方もおられると思いますが、忙しさに流されて毎日何やってんだかわからない方々も多いのではないでしょうか。

 

国の安全保障も同じこと。自立的に平和に暮らす方法もろくに考えず、安易によその国に安全を保障してもらおうなんて、依存症そのもの。虫が良すぎませんか。利用されるのがオチです。

そもそも国って何?安全て何?保障って何?

国は便宜的に決めた地域のこと。生まれたらそこはたまたま日本だった、というだけのこと。べつに日本は嫌いじゃないけど、私と日本は何の関係もありません!!先祖が縄文人だか天照大神だか知らないけれど、私が偉いわけじゃないし、かと言って自分を卑下する理由もありません!!

「国を護るため戦う」というけれど、命より大事な「国」なんてありません。単に地域の名称なんですから。政治家の決めた「国」というただの概念のために戦うなんてナンセンスです。でも、概念のために盲目的に戦争してしまうのが人間の愚かさ、恐ろしさなんですよね。

「会社」は本音を言えば、いかに顧客や従業員から搾取するかという戦争。これに慣れきった私たちは、「国」どうしの戦争も、疑いなく、仕事としてこなしていくように淡々と受け入れる素地が作られているようです。

徒党を組めば組むほど、大きな団体に入れば入るほど集団の「概念」で動くため、個の自立性は失われざるを得ません。いかに集団妄想から意識的に離れるか、が個人の健康・安全にとって必要ではないでしょうか。