今週のお題「こぼしたもの」
本当のことを報道しない機関=マスコミというのは、もう常識となっている。イスラエル対ハマス報道も、肝心要のことをとりこぼしており、意図的に触れないでいるようだ。
ひとつは、イスラエルがオスロ合意を破り、パレスチナで今も続ける残虐な「入植」活動である。多くのパレスチナの住民が家や土地を強奪され、殺害されている。
今回のハマスの攻撃の直接的な原因は、イスラエルの「入植」という強盗・殺人・侵略である。イスラエルが「入植」をやめさえすれば、済む話なのだ。
ふたつめに、ハマスの幹部はカタールに生息しているし、資金援助もしているのに、イスラエルはカタールを攻撃せず、イランばかりを敵視している。
イスラエル対イランというシナリオに仕立てたいようだが、国家間の対立というのも見せかけの演出だ。単純思考の観客は簡単に騙される。
みっつめは、ユダヤ人の優位性を根幹に据えるイスラエル国家法で、人権が認められているのはユダヤ人のみということだ。
イスラエル国内では人口の約二割を占めるアラブ人と平和的に共存していますよ~、アラブ人は友人ですよ~というポーズをとるイスラエル人でも、実はアラブ人が人間扱いされていないことについてはしっかり口をつぐむ。
昔に比べて、情報はいくらでも入手できるように見える時代である。が、そこで語られていないことは何か?
情報統制や自粛圧力が日々強くなっている。そんな状況だから、マスコミが語らないことにこそ、真実がある。
語られていないことは何か?それを掘り起こしてこそ、見えてくるものがある。