神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

沖縄人いろいろ

衝撃的に無内容でした

「復帰」前に沖縄からNHKに入局し、社会の転換期を見つめてきた著者が、時代の諸相について刊行を機にあらためて語る。というトークイベントがあったので、買い物ついでに覗いてみた。

著者は1948年石垣市生まれの大濱聡氏。NHK入局後、各地でディレクター、プロデューサー、放送部長、副局長、(株)NHKプラネット執行役員九州支社長を歴任。2011年に退職し帰郷。沖縄国際大学南島文化研究所特別研究員だそうである。

長年、自称「ジャーナリスト」として仕事をされたはずだが、話は世間話の域を出ない。

刊行された本のタイトルにもある「わが内なる沖縄」について一言もなく、「昔、安里にサンエー(スーパー)がありましたが、今はなくなりましたねえ」といった、取るに足らない語りばかり。読んでないが、まさか、この本はそんな愚にもつかない内容なのか?

 

びっくりした。と同時に、このくだらなさ、内容の無さこそ、この人の勤め先NHKの真髄なのであると合点がいった。この人はNHKとぴったり波長が合ったのである。だから40年以上も勤務できたのだろう。

同じNHK勤務でも、自覚的な人は「NHKにジャーナリストはいない。我々はテレビ屋だ」とわきまえているのだが。

 

大濱氏は定年退職後、同級生の文集の編纂を手伝うなど7年間を「棒に振った」そうだが、空虚なトークから推察するに、すでに70年の人生を棒に振ってきたのではないか。

そうでなければ、どこそこで「初雪が降った」だの「祭りが行われた」だの、どうでもいいNHKニュース以上の話ができたのではないだろうか。