神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

奴隷派遣会社パソナとオリオンビール

今週のお題「引っ越し」

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       散歩していると突然、拝所が現れたりする


春は引っ越しシーズンであるが、退職で別の勤め先へ引っ越す人も多い。

オリオンビールは創業者の理念も篤く、戦後沖縄の経済復興や若者の雇用に一役かった企業だが、先日、30歳以上の職員を対象として早期退職勧奨が始まったという。

飲食店向けの販売が新コロ騒動で業績悪化というのが主な理由らしい。が、減収減益の穴埋めが、経営者責任を問うことなく、安易な人減らしに繋がっているようで不愉快だ。しかも退職させた社員の受け皿が、なんとあの奴隷派遣会社、パソナである。オリオン経営陣はパソナと一丸となって、正社員を派遣社員に追いやっているのである。

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雇用を守るために、経営努力はどれだけしているのか?役員報酬はどれだけ減らしたのか。労組は経営陣の責任は追及しないのか?

この会社は昨年は意味不明な新商品を次々と連発していたが、結局売れず、開発費や販促費、回収・処分に何億円もドブに捨てたらしい。試しに飲んでみたが、「何これ?」というぼんやりした味。ビールでも酎ハイでもない。どんな料理にも合わない。

誰がこんな商品にGOサインを出すのだろうか。社員は誰も「不味い、やめよう」って言えないのか?オリオン、終わったな、と思った。

 

かつて沖縄が誇ったビール会社は、偶然(?)湾岸戦争で儲けた軍事投資会社カーライルグループや野村キャピタル・パートナーズによって2019年に解体された。

地元役員らは追い出され、両者が設立したオーシャン・ホールディングスという東京の会社の完全子会社になってしまった。

沖縄の宝、オリオンは乗っ取られ、創業時の気概も跡形もなくなり、その時点で魂を抜かれたのだ。

しかし、なんで軍事系企業が地方のビール会社を手に入れたいのだろうか。ビールに試しにマイクロチップでも入れるつもりだろうか。