伊江島の南西海岸沿いにニャティヤ洞という洞窟があります。
戦時中、防空壕として使用されたそうで、中は意外と広く、多くの人が入れるため千人洞とも呼ばれています。
洞に接するビーチは穏やかでピースフルで、防空壕のイメージとかけ離れており、哀しい美しさです。
この美しい沖縄をアメリカに貸与することを申し出たのは昭和天皇だった、ということを最近知ってびっくりしました。
戦後、戦争責任も取らないまま、共産主義勢力から自分を守るため、沖縄を米軍にリースしたのです。
沖縄にある米軍基地は天皇制の存続のため。沖縄の人々は天皇によって人身御供にされたようなものですね。唖然とします。
それにしても・・・1879年、琉球国は日本軍によって滅ぼされ、植民地となり、1945年、沖縄は本土防衛の捨て石とされ、住民を動員した地上戦で24万人も犠牲となり、その後は米軍により土地が暴力的に奪われ、1972年の日本復帰後も米軍施設集中のため事故や事件が絶えず、なんと激しい受難の歴史でしょうか。
しかし、こうした近代史を日本政府が学校で子どもたちに教えないように指導しているため、若者をはじめ人々の知識・関心が薄れつつあります。
いくら政府が操ろうとも、自分たちの歴史を各人が大切に思っていたら、きちんとした歴史感覚が育つと思うのですが。セルフエスティーム(自己肯定感)を剥奪するような教育で、そうした芽を潰していくのでしょうね。
「一億総白痴化」とはちょっと前に流行った言葉ですが、「一億総無知化」が支配者たちの狙いなんじゃないでしょうか。