桜坂劇場からの帰り道、平和通りの奥に古民家食堂「ゆがふ」を見つけました。
ちょうどお昼時でしたので日替わりランチを注文。「ちょっと立て込んでるのでお待ちくださいね~」と一人で切盛りしている風な綺麗なお姉さん。なんと店をお客さんだけにしてそのままランチの配達に行ってしまいました。お客が常連さんなので店番も兼ねてもらってOKなのでしょう。暫くして帰ってきて調理して、配膳して、片づけて、また配達に行って、お勘定して、お客の話相手もして、全部ひとりでやっているようでした。
しかもこの方(朋恵さん)、芸大卒で三線(サンシン)や太鼓の師匠もされているらしいのです。1階はカウンター席、2階がテーブル席になっており、壁にはギターなど楽器が掛かっていましたので、たぶん夜の居酒屋タイムには誰かが弾いて盛り上がるのでしょう。ハニーランドのハティツェも凄い女性でしたが、朋恵さんも負けてません。凄いパワーですね。
それにしても日替わりランチ550円は安すぎるのでは。沖縄は値段設定が妙なところがあって、異常に高い店や異常に安い店など両極端が結構あるようです。何となく値段設定をしているんじゃないでしょうか。簿記会計を学び、適正な利益を出す方がよいと思うのですが。
因みに桜坂劇場の今年の新卒の給料は135000円だそうです。東京に比べたら3~4割安ですね。なのにスーパーの野菜や果物などはかなり割高。しかも電車などインフラが無いから車通勤は必須。当然、車の購入・維持費や保険、駐車場代などがかかります。そして毎日の渋滞ストレス。いったい沖縄の皆さんはどうやって遣り繰りしているのだろうか、怒りが爆発しないのだろうか、イライラが児童虐待など弱い者に向かわないか、本当に心配です。