ここ数年、断続的に頭痛や首のハリ、食欲不振が続いています。
不摂生や加齢のせいかなあと思っていましたが、「それ、鬱(ウツ)かもよ」と勧められてコミックを読みました。田中圭一著「うつヌケ」です。
うつトンネルを抜けた人たち十数人に取材した構成になっており、大槻ケンヂやまついなつき、内田樹など、有名人もうつに苦しんでいた様子。一般的な体調不良と思い込み、自分がうつと気づいていない人も多いそうです。
「こうしてうつを抜けました」というパターンが具体的な事例として多数紹介されているので、今、うつや原因不明の体調不良に悩んでいる方にとっては、ヒントになるのではないでしょうか。
うつ病は「これ以上無理してはいけない」という体が発するサイン。例えば、自分に合わない職場で無理して頑張る、嫌な人と無理してつきあう→うまくいかず自分を嫌いになる→嫌われた体や脳は心に対して反抗する→疲労や不安、不眠といった症状が現れるそうです。
解決法はシンプルに自分を好きになること。田中さんの場合、朝、潜在意識に入りやすい起き抜けに、「僕は自分が好き」といったアファメーション(ポジティブな自己暗示)を3週間続けたら、気持ちが晴々してきたそうです。
激しい気温差、ホルモンバランス、胃の調子、血行、体温などもうつリターンの引き金になるそうで、参考になりました。
「自粛しろ」「自己責任だろ」「人に迷惑かけるな」「おまえが悪い」「働かざる者食うべからず」といった圧力がまかり通るこの国で生きている以上、うつ病罹患率はかなり高いのではないでしょうか。