昨年秋あたりから時が早く進むのを感じます。1月ももう後半を過ぎてしまいました。
沖縄は日本本土より春の訪れも早く、もう桜は開花してるそうですし(こちらでは花は年中咲いているので話題にもなりませんが)、クローバーやタンポポも咲いています。
石垣島では日本一早い田植えも始まったそうです。収穫は5月半ば頃だとか。台風シーズン前に刈り取るのですね。
沖縄はひとつの県とはいえ、大小160もの島を有し、東西1000キロ、南北400キロに及びます。昔は島のひとつひとつが言葉も違いましたから、まとめるのも一苦労というか、個性的な島々を統一する必要もなかったのになあと思います。
明治政府の弾圧があり、琉球語禁止令が布かれ、深い味わいのある珠玉の島言葉はすっかり失われてしまいました。
本土のコンビニチェーンや飲食チェーンもどんどん進出してきています。数年前までラーメン屋は見かけなかったのに、最近は沖縄そば屋よりラーメン屋の幟の方が目立ちます。
ウチナンチュが本土のラーメンの癖になるくどい味の中毒になってしまうと、繊細なカツオだしが売りの沖縄そば屋が消滅する危機を感じます。
国頭村など沖縄の北の果ての田舎に旅したとき、いきなりペルー料理店があってびっくりしたことがありました。東京でもあまり見かけないですよね。
那覇でもペルーやブラジル料理店が結構あり、なんでここに?と思ってましたが、これはかの地に移民した人々が戻ってきて開いた店だそうです。
戦後から1970年代まで続いた移民政策により、人口削減と外貨獲得のため、約40万人ものウチナンチュがペルーやブラジル、アルゼンチン、メキシコ、ハワイ、フィリピンなどに送られたそうです。街の飲食店にも歴史あり、なのですね。
歴史の巡るのも早いものです。我々は時代に差し出される回転寿司というか回転人間のようですね。