神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

珊瑚の異変・ヒトの異変

夕陽だけは変わらぬ美しさ

毎年潜りに行くシュノーケリングスポットは、本部港近くのゴリラチョップビーチ。

ここは本島の浅瀬で、ビーチエントリーで凄い迫力の珊瑚礁が広がるスポットとして有名です。二年前までは・・・。

昨年潜ったときは、珊瑚の数がごっそり減り、色の鮮やかさもイマイチ。こんなんだったっけ?とがっかり。

今年は、珊瑚が全体的に白っぽくなっていて、かつてのような豊かな色彩がありません。とうとう白化現象!?人に踏み荒らされて、折れてバラバラ事件になっている珊瑚もありました。

 

珊瑚の白化は、海水温の上昇や海水汚染、ストレスが原因。光合成により珊瑚に共生して栄養を与えている褐虫藻という植物プランクトンが死滅することでその緑や茶色の色素が抜け、珊瑚の骨の色が透けて白く見えるのだそうです。

いったん白化すると珊瑚はしばらくは生きていますが、褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養が得られないため、このままの状態が続くと死んでしまうそうです・・・。

 

シュノーケル中に亡くなる観光客が多いせいか、最近の沖縄のビーチは(特にホテルのプライベートビーチでは)「シュノーケル禁止」と書いてあるところが増えたようです。シュノーケルしたければ、ガイドツアーに申し込んでお金を払って行ってくださいということなのでしょう。ほんの数年前まではどこでも潜り放題だったのに(もちろん監視員なんかいませんが)。

まあ、今ではほとんどのビーチに珊瑚もなくなってしまいましたから、シュノーケルする必要もほとんどなくなりました。が、沖縄の人の危機感はあまり無いようで・・・。

 

先日、久米島のビーチで血だらけの瀕死の海亀が数十頭も発見されるという事件が。なんと、犯人は地元漁業者で、網にかかった海亀が暴れるので殺傷したというのです。

一応、海亀って絶滅危惧種だし、久米島だけじゃなく沖縄の貴重な観光資源なんですけれど・・・認知されてないようですね。認知症はお年寄りだけじゃないようです。

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