沖縄本島から西へ約100㎞。先月の旅行は自転車で廻りきれなかったので、久米島に再チャレンジしました。
面積約63㎡、人口約7700人という大きな島。路線バスもあり、盆と正月には島内の名所を巡る観光バスも走っているそうです。レンタカーの場合、早めの予約が必要です。
島の北部にあるタチジャミ自然公園。タチジャミとは立ち神という意味で、高さ40m幅70m厚さ5mという屏風のような形をした奇岩があります。周辺まで近寄れるかなと思いましたが、生い茂る草木に阻まれました。
久米島には畳石など奇岩が多く、具志川城跡のそばにはミーフガーと呼ばれる巨大な岩壁も見られます。
風葬の後が残るヤジヤーガマ洞窟や、島の全景を見渡せる宇江城城跡、マングローブが見られる白瀬川、だるま山公園など、散歩道も整備され、島全体が自然公園のよう。北部と南部で島のいろいろな表情が楽しめます。
島の一番高い山頂にレーダーだの景観に似合わぬものが。航空自衛隊久米島分屯地です。ここは第二次大戦時、日本軍の基地があった因縁の場所。
帰り道、思いがけず、慰霊の塔がありました。第二次大戦では久米島も空襲を受け、沖縄戦に駆り出された1101人が犠牲になりました。
天皇の戦争終結宣言があった後にも関わらず、住民の密告により、日本軍にスパイ容疑をかけられ、幼児を含む20人が殺害される事件もありました。島民が島民を密告し、日本軍に殺害させる。追われて逃げる島民を誰も助けない。この美しい牧歌的な島でちょっと信じられませんが、実話です。
このような島民による殺人で亡くなられた方々の名も、慰霊碑に記載されているのでしょうかね?