神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

米軍の落とし物

今週のお題「紅白鍋合戦2023」

 

活動家というより熟練のジャーナリスト

沖縄本島北部一帯はやんばると呼ばれ、その森は約4千ヘクタールに渡って米軍訓練場であった。

2016年12月に森は返還されたものの、訓練場跡地には銃弾や放射性物質など有害廃棄物がゴロゴロ散乱状態。

しかも最近捨てられたらしい新しい廃棄物(米軍の食料)なども見つかっており、いまだに使われているらしいとの推測もされている。

広大な土壌汚染の調査、浄化、除去など原状回復のために莫大な費用が見込まれるが、我々の税金が投入されることになるだろう。

 

2021年にこのやんばるの森は世界自然遺産に登録された。

神々が宿る聖なる森は、汚染された廃棄物の森でもある。

糞も味噌も一緒とはこのことではないか?

つくづくこの世は清濁混合の寄せ鍋であると思う。

盛大に散らかす人がいて、黙々と片付ける人がいて。

 

実際に発見、回収された廃棄物パネル展の全国ツアーが、基地引取党の中村之菊(みどり)さんによって行われている。

沖縄ではRBCテレビの取材クルーが来ていたが、ただカメラを回すだけ。

マスコミって楽よね。市民活動家の絵をおさえ、市民活動家が手弁当で、知恵も時間も使って得た政府開示情報なんかを横取りして一丁上がりなんだから。

 

蝶類研究者の宮城秋乃さんは、こうした廃棄物の落とし物を米軍に返還する活動を行っている。

米軍は「廃棄物」と言うと受け取らないが、「落とし物」と言うと受け取るそうだ。

笑える。

 

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