沖縄の島々を創ったとされるアマミキヨ。
神様が棲むと言われる聖所、御嶽(うたき)が島のあちこちにありますが、特に看板も目印もないブッシュのような小さな御嶽もあり、うっかり足を踏み入れてしまいそうなので注意が必要です。
村落には必ずひとつはあると言われる御嶽ですが、今は管理する人、祭祀を担う人も不足しているようです。代わりに華々しく目立つのが派手な建物の創価学会やキリスト教会。我々はわかりやすい偶像、ご利益に訴える宗教営業に弱いですよね。ウチナンチュはもはや自らの神様を捨ててしまったのでしょうか・・・
沖縄の信仰のひとつに、女性は全て巫女的ないし神的素質を持つというヲナリ信仰(ウナイの方言で姉妹のこと)があります(今はどのくらい民間に残っているのかわかりませんが)。妻は夫の守護神だし、姉妹は兄弟の守護神であるというわけです。
この信仰というか思想は凄くないですか!?見知らぬ外来の神を崇めるのではなく、身近な女性を神として尊重し、女性も自分の神性を自覚・活性化し、子どもたちを神の子として大切に預かる社会が健全でないはずがありません。世界無形遺産じゃないでしょうか!?
琉球王国時代においては、政治的実権者とその姉妹から選ばれた巫女による祭政一致の政教二重主権が見られますが、これもヲナリ神の信仰に基づくものといわれています。