神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

時計と自然

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今年1月の那覇は暖かく、今日も23度。半袖で過ごせるのが気持ちいい。

12月は雨続きで日照時間も例年の10%以下でしたが、お天気も落ち着いてきました。

この時期、雨天以外はランニングするのが日課になっています。

歯磨きのように、しないと気持ち悪くなってきたので、シメシメと思っています。

 

城岳公園のブランコで休んでいると、ふと時計とその後ろにある木に気づきました。

時計と自然。

眺めていると「時は在って、無いもの」という考えが降ってきました。

時は意識すれば「在る」が、意識されなければ「無い」もの。

人間という有限の存在は時を意識して時計を作りますが、自然という無限の存在は時を意識していません。古木になり、朽ち果てても、次の若木へと永遠のリレーが続くからです。

夢の中と同じですね。夢では時間が時間通りに進みません。時が無いからです。本当は我々も半分は永遠の存在なのかもしれません。


<trial translation>
Naha was warm in January this year, and it is 23 degrees today. It feels good to spend time with short sleeves. In December, it was raining continuously and the daylight hours were less than 10% of the average year, but the weather has calmed down. During this time, it is a daily routine to run except in the rain. If I don't run, I feel uncomfortable like when I don't brush my teeth, so I think it's a good habit. When I was resting on a swing in Jogaku Park, I suddenly noticed the clock and the tree behind it. Clock and nature. When I was looking at it, I came up with the idea that "time exists and does not exist." Time is "existing" if you are conscious, but "not" if you are not conscious. The finite existence of human beings makes watches with time in mind, but the infinite existence of nature is not conscious of time. Even if it becomes an old tree and decays, an eternal relay will continue to the next young tree. It's the same as in a dream. In dreams, time doesn't go on time. Because there is no time. In reality, we may be half eternal.

 

映画「インサイドヘッド」

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              私にもプライドがあります

 

沖縄でも緊急事態宣言中。県立図書館では毎月アメリカ映画会を開催しており、今月は中止かなあと思っていたら、「やります」ということで観に行きました。

 

ディズニーのアニメ「インサイドヘッド」です。子ども向けと謳ってますが、むしろ大人が観るべき映画ではないかと思いました。

脳内では「喜び」「悲しみ」「怒り」「恐れ」「傲慢」などの感情が人や動物をコントロールしているという設定で、その脳内の感情キャラクターが繰り広げる葛藤や協力を物語にしています。

 

悲しみに暮れるとき、ポジティブな声をかけられても癒されないし、気分も変わません。が、「悲しみ」が悲しむ人を優しくハグすると、しばらくして立ち直り、歩み出していくというシーンがあり、印象的でした。

感情もひとつひとつのキャラクターであり、個性であり、優劣はないのかも。「悲しみ」でもその根底に愛があれば人を癒すこともできるし、「喜び」であっても愛がなければ人を振り回すだけなのでしょう。

 

日本語吹き替え版で「悲しみ」の声が上手だなあと思っていたら大竹しのぶでした。「喜び」の声は竹内結子で、「喜び」そのものだったのに、彼女はなぜ亡くなってしまったのか・・・今でも謎です。

自分の脳内を見直す良い映画だと思います。

 

 

 

野良ではなく、野生動物

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             沖縄のアイドル、むぎ猫


沖縄は以前、野良猫が多かったし、人懐こくて、猫と住民がほのぼのと共存していたように思います。が、最近は野良猫に餌やり禁止をアピールするなど、行政だけでなく住民の厳しい目を感じます。避妊手術を終えた地域猫も野良猫扱いで、冷たいですね。

野生猫の存在も許さない社会って、結局、ホームレスなど規格外の生き方を受け入れない、息苦しい社会に直結するのではないでしょうか。

 

世界の哺乳類の構成比は家畜が60%、人間が35%。野生動物はわずか5パーセントだそうです。野良猫とか野良犬とかいいますが、「野生動物」という括りでは、彼らは保護の対象なのではないでしょうか。

 

野生猫の生活は厳しく、病気や事故などさまざまな危険にさらされ、平均寿命はわずか数年と言われています。

地元に住む野生猫は、毎日挨拶を交わす、れっきとしたご近所さん。逢えれば嬉しいし、癒されます。

彼らが寿命を全うするまで、友人付き合いし、声をかけ、労わってあげたいと思います。


<
trial translation>
There used to be many stray cats in Okinawa. They were friendly and the cats and inhabitants coexisted with a warm heart. However, recently the local government has banned stray cats from feeding. I feel the strict eyes of the residents.

A society that does not allow the existence of stray cats may eventually lead directly to a society that does not accept nonstandard ways of life such as the homeless.

The composition ratio of mammals in the world is 60% for livestock and 35% for humans. Wild animals are only 5%. There are stray cats and stray dogs, but as "wild animals", they may be protected.

The life of wild cats is so hard, and they are exposed to various dangers such as illness and accidents.
The average life expectancy is said to be several years. The wild cats nearby are decent neighbors who exchange greetings every day. I am happy and healed when I meet them. As friends, I would like to talk to them and take care of them until they reach the end of their lives.

拍子抜け「大海原のソングライン」

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               後ろ向きの三毛子


今年は年初から、コロナが原因でもなく講演会の直前キャンセルが続き、がっかりすることが多かったので、気を取り直すべく、桜坂劇場へ「大海原のソングライン」を観に行きました。

 

「5000年前、人々をつないだものは文字ではなく"音楽"だった」

「東は太平洋のイースター島、西はインド洋のマダガスカルに至るまで16の島国に残る伝統的なパフォーマンスを記録した前例のない音楽ドキュメンタリー」

というパンフレットのキャッチコピーに惹かれて見に行ったオーストラリア・台湾合作映画。率直に言って、各島の音楽家やダンサーをズームで繋いだような、ただの動画でした。

 

各島の特色や伝統、結びつきを取材して掘り下げることもなく、伝統楽器を扱うそれらしいパフォーマーを各地から集めてアンサンブル、レコーディングするだけ。まったく、You Tubeで十分な内容。料金返してほしいです。

 

民族音楽が好きな方にはノリのよい映画かもしれませんが、各部族や部族間の繋がりの説明も皆無だし、環境問題に対する薄っぺらいメッセージも無粋で鼻白みました。

 

賞をいくつも取ってるからって油断できませんね。

それにしても、今後、こういうズームっぽい編集やドローンで安易に作り上げた、無内容な映画モドキが増えるんだろうなと思わされました。

 

 

 

 

おじさまが創る「くまカフェ」

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ケーキをいただくなら、牧志の「くまカフェ」がおすすめ。

おじさま二人で運営されている小さなカフェですが、店内はクマのキャラクターでポップにデコレートされ、女子高生も喜びそうな造り。おじさまが趣味で集めたベアブリックが何百体も楽しめます。

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            ケーキは日替わりで3種類ほど選べます
 

ケーキはなんとも優しく、儚く、繊細な味わい。なぜおじさまが(失礼!)こんなケーキ作れるの!?不思議です。

ケーキはイタリアン〇〇〇とあまり変わらないお値段ですが、以前〇〇〇の石油臭いケーキで数日体調を崩したことがあり、やはり口に入れるものはきちんと選ぶべきと思います。できれば作った人がわかる方がよいでしょう。

 

以前は大阪の飲食店で働かれ、小さなカフェを開きたいと沖縄に移住されたおじさまです。10時半までのモーニングや12時からのランチも丁寧な作りが人気のようで、地元の人だけでなく観光客のリピーターも多いそうです。

 

 

市場の古本屋「ウララ」

 

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那覇の市場中央通り、牧志公設市場(建築中)向かいに古書店「ウララ」があります。

ここは面積数坪の日本一小さい本屋さんと言われ、食品店や土産物店が並ぶ通りに異色の存在感を放っています。ほどほどの狭さで、ちょっと立ち寄って本が選びやすく、結構人気のよう。沖縄関係の本も充実しています。

 

店主は本に関する著書もある宇田智子さん。東大卒の才媛で、大型書店のジュンク堂にお勤めでしたが、お客さんの質問に応えきれない限界を感じ、広すぎず身の丈にあった書店をやりたいと、「ウララ」をスタートされたそうです。

 

市場の喧騒をよそに、いつも静かに店の隅で本を読んでいらっしゃいます。

通りがかりに何年か前からお見掛けしていますが、見るたびに聡明なお顔立ちになっていくようです。読書って内側から整形するのか!?凄いなあと思いました。

 

 

 

市場のことば、本の声

市場のことば、本の声

 

 

 

 

 

密教用語「三密」

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              猫の密集はうれしい


今日の那覇は最高気温15度、最低気温12度。天気も悪く、体感温度はさらに寒く感じられます。新コロ感染にも注意したい冬ですね。

 

「三密」といえば密閉・密集・密接のことで、三悪とされます。

が、もともと「三密」は密教用語で、身密、口密、意密のことだそうです。

 

身密=手に諸尊の印相を結ぶ

口密=口に真言を読誦する

意密=心に曼荼羅の諸尊を観想する

 

身体を律し、言葉を慎み尊び、瞑想し心の健全を図る。

コロナ対策以前に、健全な生き方の指針であると思いました。

ふだんから密教「三密」を心がけているかどうか。

感染しても落ち着いて対処できるかどうか。試されるのでしょう・・・。

 

密教 (ちくま学芸文庫)

密教 (ちくま学芸文庫)

  • 作者:晃, 正木
  • 発売日: 2012/11/01
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

 

「聖なる科学」

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         ババジとハート岩、どっちが長生き?


「人間の永遠の探求」の著者ヨガナンダの師(グル)はスリ・ユクテスワ。

ユクテスワの師はラヒリ・マハサヤで、そのまた師はヒマラヤの洞窟に数千年生きているといわれる聖人ババジです。

ババジがユクテスワの前に青年の姿で現れ、指示して書かせたのが「聖なる科学」という本です。

「あらゆる宗教の根底に横たわる共通の真理を明示するという大役を私は課されたのである」とユクテスワ。

 

宗教の最高目標は真の自己を知ること。この内なるものを知るにはまず外の世界について知る必要があるとして、宇宙創造活動の根本原理と現象世界の展開と複雑化について述べています。

次に、宇宙のあらゆる被造物は存在、意識、至福の実現を目標とすること、そしてそれを実現するための手順について。さらに、目標に近づくにつれて内的に開けてくる境地について簡潔に解説しています。

 

薄くコンパクトにまとめられたガイドブックですが、内容が壮大過ぎます。

ただ読むだけではわからない。人生を迷いながら決断し、生きてみないとわからない。悩み、苦しみ、体験しないと一言一句が腑に落ちないのではないかと思われます。

 

愛を掘り起こし、育て、師を見出し、師の助けで自己を浄め、「神の祭壇の前に個なる自己をいけにえとして献げ、そして最後に永遠不滅の父と一体になる」

自己をいけにえとして差し出す・・・酸いも辛いもある多種多様な人生のスパイスに自分を投げ入れ、自分で自分を切り刻み、煮るなり焼くなり最大限に工夫して調理した最後の自分を皿にのせ、神のテーブルにそっと置く、ということなのでしょうか。

 

 

 

 

「人間の永遠の探求」

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    人間は生まれては消える波であり、神はそれを産む海      (茅打バンタ)


パラマハンサ・ヨガナンダ著「人間の永遠の探求」を読んでいます。

以前ご紹介した「あるヨギの自叙伝」は彼のバイオグラフィーで、実際にヨガ修行を達成したヨギ自身によって書かれた凄い迫力がありました。今も存在するインドの聖者たちの非凡な生活、人間を超越した能力に惹きつけられ、日本語訳になっている他の本を探してみました。

 

「人間の永遠の探求」はヨガナンダの数ある講話を弟子ダヤ・マタが筆記した貴重な記録です。

「人はみな、一つの幸福が終わるたびに、いつまでも変わらない完全な幸福を与えてくれそうな別の何かを求めて、永遠の探求を続けています。この探求は、それを神に求め、神を見つけたときに終わります。神こそがその"別の何か"だからです」

長年楽しんだ仕事を辞め、お世話になった人と別れ、沖縄に引っ越し、まさに次のエンタテイメントを探求している私の横面を張り飛ばすものでもありました。

哲学、宗教、自己啓発などそれなりに自分進化系の本は読んできましたが、今この時にこの本に出会った意味、運命も感じます。もしかしたら、本当に探求の旅を終わらせるラストチャンス、最後の課題なのかもしれません。

 

神を直接感知せずに知識・概念だけでしゃべっている宗教者や理論家が多い中で、ヨガナンダは常に神とコンタクトをとり、神の言葉を講話を通じて述べているといわれます。

「神を知ることは、人間の特権であり神聖な義務であるばかりでなく、現実生活の上にも必要なことである」

神と知り合いになれたらどんなに心強く、安心して、毎日が楽しいことでしょうか。それはこの世で体験できる最高の至福、特権に違いありません。

 

神はもちろん私を知っているでしょうが、私が知らないだけなのです。5Gの世界になっても神にはコンタクトできません。自分で自分の周波数を神に合わせることが必要とされています。

 

 

 

 

 

 

那覇のワインセラー

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沖縄では酒屋さんに行くと泡盛はたくさん売ってますが、ワインはあまり得意でないような。スーパーには日常使いのワインは置いてますが、ちょっと良さげなものは数が少ないし、選びにくい・・・と思っていたら、美栄橋駅近くの沖映通りにいい感じのワインショップを見つけました。「コートドール」です。

 

一階がカウンターバーになっており、ソムリエお勧めワインの試飲もできます。

外食前後に立ち寄って一杯、もよいですね。

 

地下がワインセラーで、県内では入手しにくい世界中から集めた高級ワインから、リーズナブルな値段で楽しめるワインが多数揃っています。ワイン上級者から初級者まで満足できるお店ではないでしょうか。日本酒も少し置いてありました。

ソムリエに相談しながら選べるのもよいですね。

 

<traial tlanslation>

Awamori is sold a lot at liquor stores in Okinawa, but it seems that wine is not sold very much. You can buy wine for everyday use at the supermarket, but there are few good ones and it is difficult to choose ... But I found a nice wine shop on Okiei Street near Miebashi Station. It is "Cote Dol".

There is a counter bar on the first floor where you can sample wines recommended by the sommelier.

The basement is a wine shop, where you can find a large selection of fine wines from around the world and reasonably priced wines. There is also a little sake.

It would be nice to consult with a sommelier and choose a wine.

 

 

 

 

 

黒豆を煮てみた

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沖縄で黒豆というと、小粒の黒いインゲン豆を指すことがあります。小ぶりだけどこれでよいのかしらと、間違って買ってしまいそうになりました。

黒大豆は宮古島などで採れるようですが、出回っているのは北海道産など本土の豆が多いです。

 

一晩黒糖とお醤油、重曹を入れた水に浸け、炊飯器のおかゆモードで炊いたあと、そのまま4~5時間保温。固さをみて、ちょうどよければ出来上がり。初めて作ったわりに、意外と簡単でした。炊飯器だと放っておくので、余計にかき回したりせず、豆の表面も綺麗な仕上がりです。

250グラムくらいの豆でも、結構な量に膨らみますが、一週間くらいもちますし、シロップはお汁粉や料理に使えるので便利です。アントシアニンなど栄養もたっぷり含まれているそうですよ。

日ごとに味が滲みて美味しいです。

 

 

お正月は3回

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             ティーダ(太陽)に初詣できるかな


沖縄のお正月はおせち料理ではなく、オードブルと言われる盛り合わせ料理が主流のようです。

カフェやお弁当屋さんやスーパーなど独自のオードブルが選べるようで、内容も地元食材を使った郷土料理からエスニックまで多彩なパーティメニュー。画一的なおせち料理より楽しめそうです。

お屠蘇やお雑煮、初詣といった風習もメジャーではないようです。

那覇護国神社がありますが、名前からして違和感が。自民党系の人々が商売繁盛祈願に行くのでしょうかね。

 

しめ縄、門松なども売ってはいますが、やや盛り上がりに欠ける感じなのは、今年のコロナ禍の影響もあるのでしょうか。

 

沖縄の一部地域や近隣アジア諸国では旧正月の方が盛大に新年を祝うそうです。

2021年の旧正月は2月12日で、中国の春節と同じ。

昔は日本も旧正月を祝っていたのですが、明治政府が太陰暦から太陽暦に変えてから、元旦に正月を迎えることになったそうです。

 

沖縄では旧暦1月16日には十六日祭があります。

墓所の前に家族が集まり、先祖供養をする日で「あの世のお正月」とも言われます。

宮古八重山地方では新暦・旧暦のお正月より十六日祭の方を重視するとか。

当日が平日の場合、学校や企業が午後からお休みになることもあるそうです。

沖縄には合計3回お正月があるのですね。

 

 

 

 

 

乗っ取られたオリオンビール

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              話題にもならない新商品を連発してる


オリオンビールといえば沖縄を代表する地元企業、と思ってましたが、実は最近カーライルという軍事系ファンドと野村キャピタルパートナーズファンドに買収されてたんですね。

 

なぜ軍事ファンドがオリオンビールに興味を持ったのか不思議でしたが、オリオン創業家一族が会社を私物化し、経営陣と敵対したため、面倒臭くなってゼネコンや外資ファンドに会社の売却を持ち掛けたそうです。それに乗ってきたのがカーライルらしいのですが・・・。ビール酵母でバイオ兵器でも作るんでしょうかね。

 

創業者の具志堅宗精(故人)は沖縄財界四天王の一人。

商品名オリオンビールを公募によって決めるなど、沖縄県民に愛されるビール会社を目指していました。が、お金に目が眩んだ子孫によって会社を手放すことになるとは、宗精もがっかりではないでしょうか。

 

経営中枢は沖縄出身者が追い出され、カーライルや野村側の人材が登用されることになるでしょう。地元採用社員は下働き用だけ。

これで沖縄県民のビール会社と言えるのか、疑問です。

 

日本が売られる (幻冬舎新書)

日本が売られる (幻冬舎新書)

  • 作者:堤 未果
  • 発売日: 2018/10/04
  • メディア: 新書
 

 

 

 

大宜味村・笑味の店

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            奥は広くてゆったり会食できます


大宜味(おおぎみ)村の海岸沿いにある、地元食材を使った郷土料理・笑味(えみ)の店が気になっていたので行ってみました。

古民家テイストの店構え。風が通って落ちつける雰囲気です。

 

ニガナ、カンダバー、フーチバー、イーチョーバー、ハンダマなど県産野菜は独特の香りやヌメリや苦みがあって、素人はなかなか調理しずらいのですが、ここのお料理は個性を豊かに残しながらも優しい味わい。

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        まかちくみそーれ(おまかせください)1500円

 

沖縄の食堂は夕方で閉店するところが多く、このお店もランチが中心。

おばあの懐石料理のような、体によさそうな長寿膳から、季節の野菜を使った単品料理まで楽しめます。

 

お土産にオリジナルのシークワーサー入りタレやポン酢、うどんなども購入できます。

 

おうちでうちなーごはん!

おうちでうちなーごはん!

  • 発売日: 2016/09/06
  • メディア: 単行本
 

 

 

毎日食べたい沖縄ごはん

毎日食べたい沖縄ごはん

 

 

 

アショカ王時代のカースト

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       沖縄の昔の家。素朴に神を称える人々が住んでいた


インド哲学がいくら凄いとはいえ、カースト制はあんまりではないかと思っていたところ、これも先日ご紹介したヨガナンダの本によってひっくり返りました。

 

人が4つの階級~バラモンクシャトリヤ、ヴァイシャ、シュードラ~いずれに属すかは本来、家柄や血統によるものではなく、その人が人生の目標をどこに置くかという生来の性質によって決められるというのです!

 

シュードラ階級=感覚的欲望を求める生活。肉体労働によって社会に奉仕できる人々。

●ヴァイシャ階級=金銭的欲望の満足と抑制をする。知力、技能、農業、商業その他実業によって奉仕する人々。

クシャトリヤ階級=自己訓練、責任と正しい行為の生活。政治家、軍人など管理、統制、保護等の能力をもつ人々。

バラモン階級=解脱、霊性と宗教的戒律に従う生活。瞑想的生活をもち、霊感に恵まれ、他人にも霊的鼓舞を与えることのできる人々。

 

立法者マヌによって制定されたカースト制度は、その起源においては違う階級の人々が入り乱れ不毛な混乱を防ぐ意味では出色でした。が、数世紀のうちに制度は世襲制となり形骸化してしまったため、階級差別など深刻な弊害が出ています。

 

経済力が人間の価値として安易に測られがちな現代。

カネを崇拝し、弱者を切り捨て、原発推進し放題、沖縄に米軍基地を押し付けて平気な政治家なんかシュードラ以下ですよね。

 

では自分はどのカーストに属するか?

親や会社の同僚や友人は同じカーストか?違うなら、同じカーストの仲間やコミュニティで暮らす方が幸せなのではないか?

今こそ本来の、精神性に基づいたカースト制度を認識する方が、お互いにスッキリ納得して生活できるのではないかと思うのですが。