神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

シャンタル・アケルマン監督

砂浜に咲く花

シャンタル・アケルマンというベルギー出身の映画監督を知りませんでしたが、彼女が若干25歳で撮った「ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地」を観て仰天しました。

思春期の息子とブリュッセルのアパートで暮らす未亡人ジャンヌのつましく規則正しい生活をほとんどリアリズムで描いています。こんな定点観測みたいな手法の映画、観たことありません!

買い物に行く、じゃがいもの皮をむく、コンロの火をつける、スイッチを消す、ベッドメイキングする、片付ける、息子と散歩する・・・一つ一つはどうということもなく延々と続きそうなジャンヌの日常。それを非日常的な視点で見ていくと、スクリーンは恐ろしく雄弁に語り出し、200分という上映時間は必要な長さでした。

 

そして、一見模範的な主婦の平凡な生活の反復の中に、ふとしたきっかけで押し込められていた鬱積した感情が立ち現れるとき・・・日常はいともあっさりと反日常に反転します。

日常という人生を軽視し、日常に復讐されたのはジャンヌなのかもしれません。恐らく私たちも日常を甘く見て適当に受け流して生きていると、うまく立ち回っているつもりでいても、いつかもう一人の自分=反日常に復讐されるよ、とアケルマン監督に警告されたような気がしました。

普通の人の普通の日常が、大変な意味を持って迫って来る。ありふれた、いつもの「日常」こそが、嘘偽りなく自分を語るストーリーに見えてきます。

 

chantalakerman2022.jp

珊瑚の異変・ヒトの異変

夕陽だけは変わらぬ美しさ

毎年潜りに行くシュノーケリングスポットは、本部港近くのゴリラチョップビーチ。

ここは本島の浅瀬で、ビーチエントリーで凄い迫力の珊瑚礁が広がるスポットとして有名です。二年前までは・・・。

昨年潜ったときは、珊瑚の数がごっそり減り、色の鮮やかさもイマイチ。こんなんだったっけ?とがっかり。

今年は、珊瑚が全体的に白っぽくなっていて、かつてのような豊かな色彩がありません。とうとう白化現象!?人に踏み荒らされて、折れてバラバラ事件になっている珊瑚もありました。

 

珊瑚の白化は、海水温の上昇や海水汚染、ストレスが原因。光合成により珊瑚に共生して栄養を与えている褐虫藻という植物プランクトンが死滅することでその緑や茶色の色素が抜け、珊瑚の骨の色が透けて白く見えるのだそうです。

いったん白化すると珊瑚はしばらくは生きていますが、褐虫藻(かっちゅうそう)から栄養が得られないため、このままの状態が続くと死んでしまうそうです・・・。

 

シュノーケル中に亡くなる観光客が多いせいか、最近の沖縄のビーチは(特にホテルのプライベートビーチでは)「シュノーケル禁止」と書いてあるところが増えたようです。シュノーケルしたければ、ガイドツアーに申し込んでお金を払って行ってくださいということなのでしょう。ほんの数年前まではどこでも潜り放題だったのに(もちろん監視員なんかいませんが)。

まあ、今ではほとんどのビーチに珊瑚もなくなってしまいましたから、シュノーケルする必要もほとんどなくなりました。が、沖縄の人の危機感はあまり無いようで・・・。

 

先日、久米島のビーチで血だらけの瀕死の海亀が数十頭も発見されるという事件が。なんと、犯人は地元漁業者で、網にかかった海亀が暴れるので殺傷したというのです。

一応、海亀って絶滅危惧種だし、久米島だけじゃなく沖縄の貴重な観光資源なんですけれど・・・認知されてないようですね。認知症はお年寄りだけじゃないようです。

www.bbc.com

 

 

 

 

 

ヤモリの集合意識

今週のお題「SFといえば」

 

この蝶は羽に触れても逃げませんでした(大石林山にて)

沖縄の住宅にはたいていヤモリが出入りしています。

我が家にもキッチンに棲みついたヤモリが。何匹いるのかわかりませんが、夜になるとチチチチ・・・と大合唱が始まります。そうです、鳴くのです。10センチほどの小さい体なのに、大きな声で喧嘩もしたり、意外とうるさいです。

出てってくれないかなあ、もう!とヤモリ様に何度呼び掛けてもダメ。

 

虫の場合は個的意識ではなく、集合意識なのだそうです。ヤモリは虫ではありませんが、とりあえず集合意識に向けて「暗いキッチンに隠れているより、外の方が楽しいよ~、おいしい虫もいっぱいいるよ~」と説得したところ、翌朝、捕まえて外に出してくれと言わんばかりにシンクにヤモリが!

なんと、その翌々日にもシンクでじっとしているヤモリが!!

ヤモリは近距離なら飛ぶし、すばしこく逃げるのですが、なぜかシンクの中でまったく動きません。近所の爬虫類愛好家に通報して、キャッチ&リリースしてもらうまで何時間でも待って(?)いるのです。

集合意識への呼びかけに反応したとしか思えない、SFな出来事なのでした。

 

・・・やっと出ていってくれたと思いきや、静かな夜は1日だけ。またしてもチュンチュンと新たな声がしています・・・。

 

 

 

 

会社はソフト宗教

 

柵外で遊泳禁止のビーチが増えました。家畜の放牧地みたいですね

カルト宗教創価学会や統一自民党教会が与党として政治を動かしているカルト国家、日本。それを異常とも感じてない多くの異常な人々・・・。というのが前回の話でしたが、知り合いの世捨て人が言うには、「会社もソフトなカルトだよね」

サラリーマンは本来自分が稼ぎ出し働いた正当な取り分ではなく、会社や国にかなりピンハネされた雀の涙ほどの給料を与えられているに過ぎない。その莫大な差額は、カルト宗教に献金させられているようなもんだというのです。

 

確かに・・・私も会社員時代は賃金からさらに3割くらい差っ引かれていましたね。

病院に行かない主義なのに、年間数十万も健康保険料として医療利権にむしり取られていたわけです。

納得いかないのは所得税でしょうか。会社が売上にかかる法人税として払っているはずなのに、なぜ従業員から二重に搾取するのか。多額の税金を払っているのに、年金保険料までふんだくる。それも天引きですから、有無を言わせず、地引網のように簡単に大漁です。会社を信じてるサラリーマンはいいカモ、いい信者なのです。

 

財源がないから消費税を1%も下げないというカルト党。しかし、2020年だけでコロナ対策で77兆円拠出してますよね。でも国家破綻してませんよね?それどころか、厚労省経由で全国の医療利権にもっとばら撒こうとしてますよね。

www.hokkaido-np.co.jp

信者たちを苦しめれば苦しめるほど、逃げ場を塞ぎ、不安を煽るほど、さらに信者たちは神や宗教に救いを求め、忠誠を誓うようになる。

人心操作のプロである貸金業の政治家・権力者たちに洗脳され、食い物にされていることに、早く気が付いて!

創価学会もカルト

なんかいろんな虫がいる

参院選ではハラハラさせられましたが、日本のキリスト、山本太郎様も当選し、とりあえずホッといたしました。

最近、ますます、言葉といい、行動といい、本当に神がかっている山本様、クリティカルな状況で何か大きな力に護られているようです。

 

先日、テレビで、大阪府が受け入れた放射性の震災瓦礫について、当たり屋・橋下徹と山本様のバトルが話題になりましたね。

橋下は瓦礫の安全性を2~3年かけて調査したと言ってましたが、震災が起きたのは2011年で、瓦礫受け入れ合意は2012年8月ですから、橋下の真っ赤な嘘が明らかに。

www.youtube.com

橋下みたいな当たり屋がいる日本維新はヤクザ集団ですが、公明党創価学会はカルト集団という認識は意外と抜けているのではないでしょうか。

フランス政府は統一教会エホバの証人と同様、創価学会をカルト宗教としてリストアップしています。

フランス政府セクト対策一覧 - Wikisource

池田大作が学会員から集金した創価学会の預金額は1兆円以上だと言われています。

池田自身はもともと消費者金融の営業マンだったそうですから、金の取り立て・客の心理操作にたけ、学会への転職に成功したのでしょう。

http://sudati.iinaa.net/ikeda/kasikin.html

貸金業出身といえば、大阪府の吉村知事も反社的なサラ金武富士の顧問弁護士として活動をしてました。府民は爬虫類的なあの目つき、気持ち悪くないのかな。

金主主義

渦巻模様があるウズクモの巣

安倍さんが狙撃され、「民主主義への挑戦だ」「言論封殺だ」と与党や大手メディアが騒いでいますが、国会答弁で嘘をつき、森友・加計学園桜を見る会問題も封殺し、民主主義に挑戦してた張本人は安倍さんではなかったですか?

自民党はそもそも民主主義じゃなくて金主主義ですからね。自分金主党と名乗るべき。

 

こういった日本語の混乱・攪乱・安売りは安倍政権下から酷くなったように思います。

「国民に寄り添う」と言いながら、沖縄県民投票で辺野古基地建設反対が7割を超えても堂々と無視。

元避難区域住民による311原発事故訴訟でも最高裁は国の責任を認めませんでした。郡山地裁判決では家も故郷も失った被災者に対し、東電の責任は慰謝料として一人たった二百万円。政・官・財・裁すべて利権でがっちりスクラムが組まれ、ここでも合言葉は「金主主義」なのです。

原発事故で国の責任認めず 最高裁 避難者の集団訴訟で初の判断 | NHK | 福島第一原発

東京電力に7350万円賠償命令 都路住民訴訟、国の責任認めず:福島民友ニュース:福島民友新聞社 みんゆうNet

 

また、安倍さんを狙撃した容疑者は特定宗教団体の広告塔である安倍氏に恨みがあったと言っていますが、マスコミはこの危険な団体が統一教会(イメージ攪乱のため、現在は世界平和統一家庭連合に改名)であることをハッキリ言いませんね。オウムの時はオウム、オウムと言ってたのに。

マスコミも統一教会を叩けない繋がりがあるのかな。マスコミそのものが利権であり金主主義ですから、スポンサーには逆らいません。

 

それにしても、素人の手製の銃といい、弾といい、命中度といい、警備の穴といい、狙撃の瞬間が隠された画像といい、容疑者の単独犯とは思えない不可解な点がいっぱい。

偶然、弾は心臓を貫通したのか。散弾銃だけど、偶然、他に負傷者がいなかったのか。偶然、警備が未熟で安倍さんの盾にならなかったのか。全部、偶然なのか。

容疑者は発砲音や煙にまく係で、プロのスナイパーが他にいる、かなり大きな組織的犯行と思われてなりませんが、警察も巨大な利権であり、金主主義グループの一員ですから真実が明らかになることはないのでしょう。

www.youtube.com

 

 

 

 

 

砂糖断ち

今週のお題「最近あった3つのいいこと」

虫天国

いいと思ったことが後になって不幸の始まりだったことに気づいたり、嫌なことが後になって良い転機だったことに気づいたり、どんでん返しが人生です。人生が終わってみないと、ひとつひとつの出来事の判定ってできないのではないでしょうか。

そこで「嫌なこと=結果、いいこと」を先取りして、最近あった嫌なことをご紹介してみます。

 

年に2~3度も歯医者に定期検診に通っていたのに虫歯を見過ごされました。初期虫歯と言われたものの、別の歯医者で診てもらったら、かなり進行していると言われました。

これはショックでしたね。奥歯がギザギザしていることに気づいていたものの、自分でチェックもせず、定期検診に丸投げしていたことを反省しました。

それから歯科関係の本を読み、歯医者の診療報酬が低いため、削らなくていい歯まで削って詰め物をしたり、知識もないのに矯正歯科を名乗ったり、インプラントなど保険外診療で儲けている恐ろしい実態を知りました。

一日30人診ないと赤字だそうで、そうなると一人15分しかかけられません。細かいチェックが必要なのに、丁寧な診療なんか無理ですよね。だから最近の歯医者は衛生士がゾロゾロいて、めったに歯医者は患者を見に来ないのです。

ドックベストとか3Mix法など、削らない治療もいろいろあるようですが、実績がよくわかりませんでした。

 

歯の内部から虫歯になることもあるそうで、それを予防するには砂糖や添加物を一切摂らない肉食中心の「先住民食」を提唱しているのが長尾周格医師。小峰一雄医師は逆に菜食主義ですが、お二人とも一致しているのが砂糖の害です。

伝統食を守る先住民は虫歯も不正咬合もほとんど見られないそうですが、西洋式の食事に変えると、たちまち虫歯や歯周病になってしまうそうです。

なんと、砂糖はコカインより依存性が強いらしい。「脳は糖をたくさん消費する」というプロパガンダもあり、今や甘いものが(いつ切れてもいいように)どこのお宅にもオフィスにも常備してあるのは「異常」かもしれないですね。

糖は体内でも作れるので、砂糖を摂る必要はまったくないそうです。

 

 

沖縄の長老、金城実さん

今週のお題「マイベスト家電」 

電動歯ブラシを使い始めてからは、もう普通の歯ブラシに戻れません。ボーッとしてても歯に当てていれば磨いてくれるので、本当にラクです。細かく振動するので、手磨きよりも早く確実にキレイになるし。歯医者が何で電動歯ブラシを勧めないのか、疑問です。歯を磨かなくても歯石を取らなくても虫歯のない人はいるので、歯磨きが万能とも言えませんけれど。

先日は沖縄出身の芥川賞作家、又吉栄喜さんのトークイベントがありました。又吉さんとジュンク堂でお会いするのは二度目ですが、前回に比べて、お年のせいか(といってもまだ70代ですが)なんか質問の受け答えが・・・簡単な質問なのに、それに応じた答えになっていなかったり、完全に別の話になったりして、ちぐはぐな印象でした。もしかしたら新コロワクチンのせい!?

2回ワクチン接種した知人は、まだ若いのに時々記憶が飛びます。本人はまったく覚えていないので、何か大切なことを共有する場合は、メールやメモに残したり、何度も確認する必要があるので、結構気を遣います。

総じて、アナフィラキシー以外にも、記憶障害や手足のしびれ、歩行困難などありとあらゆる症状のワクチン後遺症が増えているそうです。

続いて、沖縄靖国訴訟原告団長で彫刻家の金城実さんと写真家のトークイベントでは、83歳になられる金城さんは電動歯ブラシ並みにパワー全開で政府批判。権力者などハナから信じてませんから、たぶんワクチンを打っていないのではないでしょうか。賢明です。

沖縄がダルダルになったのは、復帰時に公務員と教員が高給で日本政府に取り込まれたからだと言っていました。また、今はダルダルとなった「オール沖縄」も、もともとは自民党が作ったんだと。その自民党はCIAが作ったわけですから、手口は同じですね。こういう歴史的な「本当にあった話」をしてくれる長老こそ、沖縄の宝として大事にしなければいけませんね。

www.nikkei.com

 

 

 

 

 

ヤン・ヨンヒ監督「スープとイデオロギー」

愛あるところは棲みやすい

韓国の済州島(チェジュド)は日本に近い美しい島。観光リゾートとしても人気です。

この静かな島で韓国史最大のタブーと言われる、島民数万人が虐殺された「済州4・3事件」がありました。

 

1945年日本の敗戦後、朝鮮半島北緯38度線で北がソ連に、南がアメリカに分割占領されました。1947年、南北を統一し自主独立国家の樹立を訴えるデモをしていた島民に警官が発砲。6名が亡くなりました。島全体が抗議のゼネストを行い、アメリカ軍は似非右翼青年団体を島に送り込み、白色テロ(権力者・為政者が敵対勢力・反対派に対して行う言論統制や逮捕などの弾圧)を始めました。

島民の不満を背景に労働党は1948年4月3日に武装蜂起。警察組織や似非右翼・反共団体は関係ない市民まで多数巻きこみ、村の70%を焼き払い、8万人を虐殺したと言われています。島民は恐怖で逃げ出し、日本に渡った人も多いそうです。

 

左派弾圧のためにアメリカから送り込まれたのは、反共青年団のほか、ヤクザ組織や旧日本軍関係者の団体もあったといいます。なんかイメージ的に日本会議とか笹川平和(?)財団に結びついてしまうのですが、似非右翼がエラそうにしている日本の今の状況と似ていて悪寒が走りますね。

 

ヤン・ヨンヒ監督のお母様が18歳のとき、この済州島にいて、命からがら日本に逃げたそうです。南の恐ろしさを真の当たりにし、北朝鮮に希望を繋ぎ、息子三人を北朝鮮に送りました。大阪で慎ましく暮らす婦人が背負う、祖国に翻弄された重い歴史は想像に堪えません。

ある日、4・3事件を風化させないために当時の体験者を探す韓国当局者が、監督のお母様を訪ねてきます。淡々と記憶を語るお母様。しかし、その日を境に、彼女はアルツハイマーになってしまうのです。思い出したくない辛い体験を一切封印するように・・・。

今も北朝鮮にいる息子や孫たちに仕送りを続けるお母様に理解を示しながらも、

「私はアナーキストですから、どの国の政府も信用しません」とはっきり言いのけたヨンヒ監督。覚悟された人の言葉でした。

 

李琴峰著「彼岸花が咲く島」

市場で出会った猫(お昼寝中)

李琴峰(りことみ)さんの「彼岸花が咲く島」を読みました。

架空の島という設定ですが、与那国島がモデルになっていると思われます。

与那国島は日本最西端で台湾が見える島。李さんは台湾出身で、与那国は台湾から一番近い日本であり、日本本島からは一番遠い端っこにある島。

国の境界にある場所のように、この島ではニホン語、ひのもとのくに語、女語といった三つの言語がキーファクターとなっています。

ある日、島に記憶を無くした1人の少女が流れ着き、島で生きるためにノロ(御嶽の祭祀を司る祝女)になるべく奮闘する物語。島は大ノロによって治められ、ノロになれるのは女性のみで、「女語」を習得しなければなりません。「女語」と島の歴史は「二ホン語」のみを話す男には教えてはならない秘密とされています。なぜ男には教えてはならないか、それが最後に解き明かされます。

 

風葬や祭祀、薬草、ハジチなど沖縄の風習を随所に取り入れているので、フィクションとされていても、リアル与那国とだぶって見えてしまいます。おそらく、ちょっと前までの平和な島の暮らしはこんな感じだったのではないでしょうか。懐かしく興味深く読めてしまいます。

未成年者は車じゃなくて馬に乗るのが普通。成人したらオヤから独立し、大ノロからひとり一軒家をもらう。女性も男性も婚姻にも子育てにも縛られない。小さな島だけどノロたちがニライカナイから生活に必要な物資を持ってきてくれる。大金持ちはいないけど、貧しい人もいなくて、皆幸せそう(女語と歴史をおしえてもらえない男は差別されてますが)。

沖縄の離島はどんどんジャパナイズされてつまらなくなってますから、こんな島が残っていたら、引っ越したいと思いました。

books.bunshun.jp

拉致問題は終わらない

先日、北朝鮮拉致問題に取り組んでいる参議院議員有田芳生さんの「北朝鮮 拉致問題 秘密文書から見える真実」出版記念トークイベントがありました。聞き手は社会派映画監督の三上智恵さん。

有田さんによると、拉致問題で年間予算は8億円もとっているにもかかわらず、政府はまったく何の仕事もしていないそうです!!

北朝鮮側と交渉したり、脱北者や有力者にコンタクトを取って方策を探したり、といった仕事・努力は一切せず、ただ国内の有識者といわれる人々に何か書いてもらって、原稿料などを払うだけ。さすが(?)役人、仕事をしているポーズだけはうまいですね。どうりで何ひとつ、いつまでたっても進展してないと思いました。国民はまんまと騙されていたというわけです。

それにしても毎年無駄に消える8億円・・・これだから、こんな国に税金払いたくないんですよね。

 

そして、被害者を「救う会」や「家族会」は日本会議系ネオナチやネトウヨに乗っ取られ、横田早紀江さんらの発言内容をコントロールするなど、排外主義、極右民族主義を進める政治に利用されているようなのです。

有田さんの新刊表紙に横田さんらの笑顔の家族写真を載せたら、掲載許可を得ているにもかかわらず、誹謗中傷の嵐が有田さんだけでなく、横田さんにまで押し寄せているといいます。被害者は被害者らしく、暗くおとなしくしていろと言うそうです!!

解決しない拉致問題は、この二十年ですっかり変質してしまったようですね。政治的に利用価値があるなら、そもそも解決する気がないことがわかります。

 

そういった不埒な雰囲気を皆さん察知されているのか、ビッグネームのお二人なので満員だろうと思って10分前に行ったら、ガラガラ。定刻になっても5列ある席の前3列はすべて空席。後ろ2列も客はチラホラ。拉致問題の関心の無さにびっくりしました。

一方、次の日のアユールヴェーダ本の著者のトークイベントは立ち見が出るほど超満員。この差は何でしょうか!?

アユールヴェーダが説く食事や体操は免疫力アップ効果があるそうで、若い人からお年寄りまで人気です。結局、人は自分の利権(健康)に勝る興味はないのかもしれませんが・・・淋しい現象ですね。

www.shueisha.co.jp

昔はイケてた報知新聞

今週のお題「わたしのドメイン

 

トラ模様のトラカミキリ(怖くて手が震えた)

凄いドメイン(?)を見つけました。神戸大学電子図書館システムです。

なんと太平洋戦争直前の1941年6月に、アメリカの地底政府(ディープステート)について、報知新聞がその正体をほぼ正しく報じていた記事が残っているのです。

昔の用語は今と違うようで、白聖館というのはホワイトハウスのことだと思われます。ちょっと読みづらいですが、当時、日本人はここまでわかっていたのかとびっくり。それでも開戦は防げなかったのかと残念に思いました。

 

「黄金の力ぞ偉大 大統領選挙の裏を覗けばユダヤ財閥の大芝居」というセンセーショナルな見出しから始まり、「現代のアメリカはさしづめ政界といわず、財界といわず、言論、文化機関とあらゆるものをユダヤ寄生虫によってむしばまれた異常体質、異常国家である、下はギャングから上は大統領に至るまでユダヤの恩のかからないものはないといわれる位ユダヤ黄金力によってあやつられ、踊らされるドンキホーテアメリカ、その恐るべきユダヤ金王朝の威力を最も端的に示した卑近な例は昨秋の大統領選挙であった、ウイルキーか、ルーズヴェルトの三選かと世紀の話題を賑わした大統領選挙も、種を明かせばユダヤ地底政府が書御し—ユダヤ財閥が演出した国際的"からくり芝居"であったのだ」→おそらく今も芝居は続いているでしょう

 

「先ず挙げただけでもジャクソン、ボルク、ブカナン、ジョンソン、ガーフィールド、マッキンレイ、セオドル・ルーズヴェルト、タフト、ジェファーソン、モンロー、ハーヂング、ウイルソンと十指にあまる大統領がフリーメーソンの結社員だといわれ、また結社員ならざるものは大統領となる資格がないとまでいわれている、現に反猶的な色彩をもっていたクーリッヂ大統領はその反猶的な言動が祟って死因は分らないが、おそらくユダヤの魔の手にかかったものと信じられている、怪死を遂げ、いまだにその死因は分らないが、おそらくユダヤの魔の手にかかったものと信じられている、」→今でも謎の急死を遂げる要人は多いですね

 

「元来フリーメーソン結社は非ユダヤ人によって創設され発達したものであるが、ユダヤ民族特有の根強く巧妙な策動によって現在ではフリーメーソン結社の中心勢力は各国共ユダヤ人によって掌握され、ユダヤ人によって指導されている、そして最近ではほとんど彼等の世界革命即ちユダヤ王国建設のための陰謀機関となるに至った、フリーメーソン結社が表面掲げるモットーは人道主義、自由平等、博愛とひどくしかつめらしいものであるが、これは完全な羊頭狗肉であって、同結社の目的とするところは無神論的な世界共和国の建設にある」→世界共和国にしちゃえば自分の国がなくても大丈夫!

 

「これはそのままユダヤ世界制覇の野望と一致する、ドイツ、イタリアではフリーメーソンユダヤ地底政府の一翼を形成するものであると喝破してつとに結社を禁止、またポルトガル、スペイン、ルーマニアブルガリア、トルコ等の諸国でもこれに習っている、兔に角ユダヤフリーメーソンとは楯の両面であってユダヤの陰謀とフリーメーソンの策謀とは常に影の形に添う如く連れ添うことを忘れてはならない」
第一次世界大戦ユダヤ人によって計画され、ユダヤ人によって遂行されたことはあまりに有名であるが、その第一次大戦を点火した彼のサラエボの一青年こそは実にフリーメーソン結社員であった」
「それでは今次大戦にけるフリーメーソンの役割はどうか、世界をおおう硝煙と鉄火の陰に仕掛けられた時計爆弾、フリーメーソン結社の陰謀のあることを忘れてはならない、ここにおいてアメリカ参戦の性格が初めて明らかにされるのだ、試みに世界の地図を枢軸国と連合国の二色に分けて見るがよい、そしてアメリカの援助のもとに抗戦を続けるイギリスと、重慶政権の元首並に独裁者が誰であるかを想起して貰いたい
イギリス皇帝ジョージ六世陛下並に将介石こそはアメリカ大統領ルーズヴェルトと共に実にフリーメーソン結社員なのであるジョージ六世陛下は今から二十二年前の十二月三日にロンドンでフリーメーソンに加盟され、結社番号二千六百十三号を持っておられる、将介石に至っては宋子文宋美齢などの宋家一門とともに挙げてフリーメーソンの有力なメンバーであり、ユダヤ財閥と結社して軍政権下の人民を絞り上げている
ユダヤ国際金融資本にとって重慶政権は彼等の支那出張所であり、将介石は実にジュー介石なのである、」→わが天皇マルタ騎士団じゃなかったっけ?

 

「かくて従来ユダヤ最大の保護国であるイギリスの敗色を目の辺りに見たユダヤ人は米国をユダヤ永遠の城砦とすべく碧々準備を進めているのだ、近東の沙漠地帯でしかも猫の額ほどの面積しかない彼等の祖国パレスチナにくらべればアメリカは土地も広く富も豊かだ、そして既に政界、財界、言論界、文化方面とアメリカ各層に亘るユダヤ化の地均しは九分通り完成している、ユダヤの新しき祖国アメリカ、彼等のシオニズム(祖国復興)運動の目標は今やパレスチナからアメリカに書換えられようとしているのだ」

等々、アメリカを乗っ取るユダヤ系権力者の分析・糾弾をしているのですが、当たり障りのない記事を書き散らしてる今のジャーナリストより、よほど世界情勢を根本から把握できていたのではないかと思いました。

ただ、一部のユダヤ系権力者と罪のないユダヤ民間人とを短絡的に混同してはいけませんね。頭のねじが足りないネオナチと同じになってしまいます。

www.lib.kobe-u.ac.jp

近衛文麿という戦犯

 

高みの見物

近衛文麿(このえふみまろ)って聞いたことあるけれど、よく知らない人が多いのではないでしょうか。

林千勝著「日米戦争を策謀したのは誰だ!」を読み、初めてその足跡を辿りました。

林千勝は天皇主義者ですから、その分バイアスがかかった表現になっていますが、様々な資料を集め、客観的な分析に応える内容にはなっています。

藤原家の子孫である近衛内閣は安倍内閣のように、時宜を見て出たり引っ込んだりする私物化内閣でした。第一次近衛内閣は昭和13年憲法違反である国家総動員法を無理やり成立させます。全体主義的で横暴だったルーズベルト政権と似ています。

 

「日本との戦いは、戦争したくて仕方のない狂人が望んだことだ」

終戦後、マッカーサー将軍にフーバー元大統領が述べた言葉です。狂人とは当時のルーズベルト大統領のこと。ルーズベルトは対日経済制裁など挑発行為を行い、日本の真珠湾奇襲作戦を事前にを知りながら米軍艦を生贄にして、それまで開戦に否定的だった米国の世論を覆し、日本との戦争を確実なものにしました。(911みたいですね)

近衛文麿ソビエトみたいな一党独裁政権を樹立するには、日本を米国と開戦せざるをえないところまで追い込んだところで、自らは後で戦争責任を回避するために首相を辞職し、東条英機に次の首相をやらせて開戦させ、敗戦させ、天皇に責任を擦り付けて追放した挙句に新政府を樹立して返り咲こうとしていました。(もちろん開戦決定した天皇に責任は当然あり、戦後、天皇は自分の保身のためにアメリカに沖縄をリースすることをもちかけたことまでは書いてませんが)

世界中にスパイを駆使し、情報戦に秀でていたルーズベルトは近衛の野望をも掴み、開戦にうまく利用したといえます。ルーズベルトも近衛と同様、表向きはソフトに平和主義を説きながら開戦の時期を狙っていたのです。

一方、近衛は米国やソビエトを利用したつもりですが、米国政府内の共産主義者によって裏切り者として暗殺されたようです。知り過ぎた戦犯は裁判でしゃべる前に消されるのですね。

 

フーバー著「裏切られた自由」より

「どの国が敵かは、宣戦布告によって公式に敵国となるずっと前から決められていた。秘密の戦争は敵国に仕掛けられるだけではない。プロパガンダや嘘の情報を流し、国民世論を操作しようとする。つまりアメリカ国民に対しても仕掛けられているのだ。我が国の(日本に対する経済制裁などの)外交は、実際には戦争行為と変わらないものであっても、我が国が戦争しないための方策だと言い換えられた。戦争するためには憲法の制約があるが、その制約も上手に回避した。日本に対する宣戦布告は議会が行なったが、この時点では戦争になっている状況を追認するだけの意味しかなくなっていた」

中国は敵だと煽る、今の与党や日本維新や日本会議のことじゃないですか?

 

世界中に、日本に、教科書にも出てこない悪党の手口がずらり。人の生き血を吸って肥え太る悪党が悪党を呼び、増長し、寝ても覚めても悪だくみ。この枯渇することのない悪への情熱というのはいったいどこから出てくるものなのか。読んでてひどく気分が悪くなりました。

 

遺骨収集スペシャリスト

今週のお題「本棚の中身」

ジュンク堂那覇店は個性的な本屋さん。

入り口正面には選りすぐりの沖縄本コーナーなど、本棚の中身も素晴らしいのですが、毎週のように、地下のイベント広場で話題の本の著者によるトークや演奏会があります。しかも無料。

文化的な刺激の少ない沖縄ですが、ここのイベントでは東京でもなかなかお会いできない人の話を直で聞けたりと、貴重で有意義な学術・文化の発信地となっています。

まさに「飛び出す本棚」です!


今日はなんと3本立て。12時から大度室内楽団による演奏&里親説明会、14時から「サンマデモクラシー」著者のトーク、16時から遺骨収集ボランティアのトーク。かなり内容の濃い、充実した一日となりました。

那覇市に住む具志堅隆松さんは沖縄戦戦没者の遺骨収集ボランティアを長年つとめてこられました。その遺骨が今だに残る南部の土砂が、なんと辺野古基地建設の埋め立てに使用されようとしています。

具志堅さんは遺族を無視した遺骨の採取に反対し、県庁前でハンガーストライキなどを行ってきました。

また、東日本大震災津波で娘を失った福島県大熊町の木村さんの遺骨探しにも協力しています。福島でも土砂にまだ遺骨が埋もれているにもかかわらず、盛り土をして造成計画が進められているのです。

この国にとって、国民とはただの肥やしとしか思えない扱い。そういう国が「ワクチンで皆様を助けます」なんてキャンペーンを張っても、「嘘でしょ」と思うばかりですね。

 

 

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