神の島 琉球RYUKYU

豊かで不思議な沖縄の「今」をお伝えします the journal about rich and mysterious Okinawa today

夏物が出た

今週のお題「夏物出し」

琉球新報ホールで

昨夜、暗い部屋の壁にエメラルドグリーンに輝く宝石のような欠片が。点滅しながら移動しているので、蛍だとわかりました。家にヤモリは棲むわアフリカマイマイは出るわホタルは飛ぶわ、沖縄は野生の王国ですね。

 

夏は暑くて外出もおっくうになるので、夏の準備といえば、まだ梅雨のしのぎやすいうちにいろいろな用事を片付けておくということだろうか。

とはいえ、年々不精になり、日除けを用意するなど夏の準備もしないまま、既に秋になっていることも。こんなふうに、やるべきことをやらないうちに、人生って終わってしまうのかもしれない。2022年もはや6月・・・。

 

先日、沖縄では珍しくバッハの演奏会がありました。古楽器奏者はチェンバロしか入らないのでどうかなと思ったが、いつ人生が終わるか知れないし、行ってみました。

琉球フィルハーモニックストリングスはセミプロで、コンサートマスターもフルートもヴィオラもチェロも客演。バッハは恐る恐る弾いてる感じでしたが、弾き慣れてるチャイコフスキーはイキイキとして、やはりナマ演奏は全身に良いなあと思いました。CDなどの電子音には無いエネルギーを浴びた感じです。

 

 

 

 

 

アゴタ・クリストフ

市街地にもオオゴマダラがひらひら

映画「悪童日記」を観て原作を読みたくなり、ハンガリーからスイスに亡命した作家アゴタ・クリストフ著「悪童日記」、続編の「ふたりの証拠」「第三の嘘」を一気に読んでしまった。

リュカとクラウスという双子が戦中戦後に過酷な人生を辿り、その手記を事実のみ残すという話なのだが、勢いで読んでしまうと、あちこちに出没する双子、上下左右すれ違い、どっちがリュカでどっちがクラウスなのか、そもそも二人は双子だったのか、誰が誰のことを書いているのか、いつのまにか奥深い迷宮に入ってわからなくなってしまう。

ラストは突然、衝撃的な結末なのだが、既に双子の綴る乾いた「人生=物語」みたいな境地に入っていて、静かに受け止められる。そしてこの時点になっては、リュカやクラウスがどこに存在してもしなくても「それもアリだな」という宇宙的・量子論的気分になってしまった。

 

量子論では「シュレディンガーの猫」や「二重スリット実験」が知られている。私の理解では、放射線を50%の確率で当てる実験装置の中に閉じ込められた猫は生きているし死んでもいるというのが「シュレディンガーの猫」である。装置の蓋を開けて観察者が「観察」してはじめて、猫が生きてるか死んでるか決定されるという。

「観察」しなくたって、装置の中の猫は死んでる場合は死んでいるし、生きてる場合は生きている「だろう」と考えるのが普通だ。しかしこれは推測、つまり妄想なのだ。

思えば人は妄想の生き物だ。朝から晩まで妄想している。過去や未来を妄想し、目の前にいない人のことを妄想し、抽象的な社会や政治や病気を妄想し、今ここにある現実を観察していないことが多い。

ここでふと疑問が。妄想を「観察」するっているのはどうなんでしょうか?「観察」されることによって、妄想が妄想として正しく認識されるわけですね。

 

リュカとクラウス、そして「私」。「私」が観察していないと、リュカとクラウスはいるとも言えるしいないとも言える。

観察は書き記すことでもある。

「すべての人間は一冊の本を書くために生まれたのであって、ほかにはどんな目的もないんだ。天才的な本であろうと、凡庸な本であろうと、そんなことは大した問題じゃない。けれども、何も書かなければ、人は無為に生きたことになる。地上を通り過ぎただけで痕跡を残さずに終わるのだから」とクリストフは登場人物に語らせている。

リュカもクラウスも「私」に記されることによって結晶化し、確かにあちこちに存在したのだろう。

 

「書けば書くほど、病は深くなるのです。書くというのは、自殺的行為です。それでいて、避けることのできない、必然的な行為なのです」とクリストフはインタビューに答えている。戦禍を生き、亡命後も絶望を経験した人の言葉である。

「書かなければ、生きる理由はありません。書かなければ、なんて退屈なんでしょう。何をしていいやらわかりません・・・」

 

 

 

 

 

リストラ横行

ベランダにふらりとアフリカマイマイ

数百人規模の友人の会社で数十人にのぼる退職勧奨が始まっているという。

理由はコロナの影響等による業績悪化という、ざっくりしたもの。しかも、退職勧奨されるのはほとんど課長補佐以下の下っ端の社員だけで、ゾロゾロいる幹部は一人も辞めないという。業績悪化なら、責任とってまず幹部から辞めるべきではないのか?または管理職の給料を減額して乗り越えることを検討したらどうなのか?いきなり社員を切り捨てるって、労組も人事部も機能不全のようだ。

 

誰が退職勧奨されているかはもちろん、誰が退職するかは退職日直前まで同僚にも秘密裡に進められ、退職勧奨された人たちは一人で悩んでいるらしい。会社側から業績悪化の謂われなき責めをネチネチと受け、「自分が悪いのか」と恥じ入る自己肯定感の低い社員も多い。「なぜ自分が!?」と疑問をもつ社員も、同じ境遇の仲間も見つけにくい。

わざと孤立させるような雰囲気、システムを会社が作っているのだ。恥じ入らせ、孤立させれば、羊のようにおとなしくスムーズに辞めさせることができるからだ。

皆しれっとした顔で、花束贈呈の送別会まで行われるそうだ。当の退職者は「お世話になりました」と同僚にお菓子まで配るというから、いったい自分の戦況をわかっているのかどうか、他人事ながら不安になる。

 

カーライル等外資系投資会社に乗っ取られた日本企業はかなり多い。人件費を極限まで削って、株主配当に回す魂胆なのだろう。

退職勧奨や転籍は拒否することができる。(転籍は会社と縁が切れてしまうので後で文句が言えず、落とし穴である)。おかしいと思ったら、恥なんか吹き飛ばして、仲間を募って会社と戦ってほしい。退職勧奨されなかった人も明日は我が身、関心をもって、退職勧奨された人を支えてほしい。

ユナイテッド航空の退職勧奨された社員は百人以上が団結して会社を相手取り、裁判を起こしたそうだ。会社側にとっては、従業員が団結することが一番怖いのだ。「ソーシャルディスタンス」などと言われるままに奴隷のように従ってる場合じゃない。

まずは「いい子」で従順な羊教育をされてきた我々自身を、しっかり自覚すべきと思う。

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ヴァジ子さん

今週のお題「人生で一番高い買い物」

鳳凰木(ホウオウボク)の花が真っ盛り

小学生の頃まで習っていたピアノ。受験で忙しくなったことを口実に止めました。

その後特にピアノには愛着もなく処分してしまったのですが、大人になってから指淋しくなることがあり、時々スタジオを借りて弾いたりしていました。

そんなある日、武久源造氏がクラヴィコードを弾く動画を発見。ハンマーで叩いて音を出すモダンピアノとは全然違う、古楽器の優しい音の虜になってしまいました。チェンバロもどこか懐かしさを感じる温かみのある音色。

チェンバロを弾いてみたい!

当時、かなり厚顔無恥だったので(今でも治ってませんが)臆面もなく、武久様のスタジオを訪問。チェンバロフォルテピアノ、オルガン、その他名前も知らない古楽器の美女たちがゴロゴロしていてびっくりしました。チェンバロを弾かせていただき、「あー、私が好きなのはこの音だ~」と気づいたのでした。

チェンバロ欲しい!

しかし、ピアノ弾きの癖が抜けない下手くそな私が弾いても、思ったような音が出るわけもなく。

しかもグランドピアノみたいなデカい楽器、どこに置くのか?

「ヴァ―ジナルなら初心者にも扱いやすいのではないか」というお勧めもあり、チェンバロと同じアクションをもつ小型鍵盤楽器であるヴァ―ジナルを購入することに。お値段はチェンバロの半分くらいでしたが、自分用のものとしては人生で一番高い買い物でしょう。

拙い練習に日々付き合ってくれるヴァジ子には申し訳なく、「下手でゴメンね」と話しかけていますが・・・もっと上手になったら、いつか超美人な2段チェンバロが来てくれるかしらと夢見ています。

 

クラヴィコード

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チェンバロ

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ヴァ―ジナル

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日本会議=ネオナチ

なかなかヤンキーなカミキリムシ

ウクライナ・ロシア戦争の終わりが見えません。ゼレンスキー・アゾフ大隊が武器をよこせ、と「正義」を掲げて叫びまくり、武器輸出を商売とするNATOの国々が大喜びで応じているからでしょう。

アゾフ大隊は2014年の親ロシア武装勢力がドンバス地方を占領した際、「ウクライナ愛国者」を自称するネオナチ組織が結成した部隊。現在はウクライナ内務省管轄の国家親衛隊のひとつで、大量略奪、違法な拘禁・拷問を行ったネオナチ、極右組織として知られています。

 

「日本にもネオナチはいる。それは日本会議」と政治オタクの知人。「中国との戦争を煽るためにネオナチが必要だから作ったんでしょ」

確かに・・・平和ボケした日本人がいきなり戦争突入にOKするとは思えない。だから、長い年月をかけてじわじわと排他的な極右思想を浸透させ、教科書を書き換えさせ、平和憲法を改悪させ、緊急事態条項を作り、いつでも戦争できる国にするというシナリオが着々と進行中です。

日本会議の目的、背景がわかると、彼らの排他思想への執着ぶり、異常な動員力、資金力も腑に落ちます。戦争すれば儲かって喜ぶのは武器輸出国ですから、CIA主導のシナリオなんじゃないでしょうか。

今や日本政府中枢はアメリカに日本を売る売国奴ばかり。「日本を守れ」と言われますが、まず「売国奴から日本(我々)を守る」ことが必要なんじゃないでしょうか。

我々が本当に敵とし警戒すべきはネオナチ「日本会議」です。

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沖縄と自衛隊

番匠幸一郎氏の講演

かつて、沖縄では日本軍を彷彿とさせる自衛隊に対するアレルギーは相当なものがありました。1972年に日本の統治下になったものの、米軍基地は県民に返還されず、さらに自衛隊配備が加わり、踏んだり蹴ったりの「復帰」。県民の不安や怒り、動揺という騒然とした世情の中で、自衛隊沖縄地方連絡部が編成されました。

そうした活動に携わってきた沖縄県隊友会名誉顧問、石嶺邦夫氏と、元陸上自衛隊西部方面総監陸将で丸紅(株)顧問の番匠幸一郎氏の防衛講演会がありました。

 

県民の4人に1人が亡くなった沖縄戦。石嶺氏の親戚・知人に日本軍の蛮行に逢った人はいなかったのか。戦争になったら、軍は住民を守らないということを学んでいないのか。名称を変えただけの自衛隊や日本政府に対する警戒感が一切ないことが思慮浅薄だし、防衛省のおだてにのって自衛隊導入の手先になるなんて相当なお人好しなのではないかしら。

 

番匠氏は「日本を取り巻く戦略環境とこれからの安全保障」について話されましたが、

専門家らしい分析もなく、テレビで見かける御用学者みたいな一般的でつまらない解説。自衛隊幹部も聴講しているのに、こんなワイドショーのコメンテーター程度の内容で皆さん満足しているのかしら。それとも、自衛隊そのものが中学生程度の世界認識なのか。

番匠氏はお父さんが鹿児島の自衛官だったため、何の疑いもなく防衛大学校から入隊しました。八百屋の息子が八百屋を継ぐ。特に疑問はなかったようです。平成11年から米国陸軍戦略大学院に留学し、アメリカにすっかり洗脳されて帰国。その後自衛隊で順調に上りつめ、武器商人の後押し、口利きにも有能だったのでしょう、退官後は大商社、丸紅の顧問になっています。わかりやすいですね。

 

第15音楽隊による演奏もありました。なんと、いきなり「毀滅の刃」テーマソング。その後、歌謡曲、フランス映画音楽、かと思うと童謡「あんたがたどこさ」など意味不明なラインナップに驚き。今の日本社会の支離滅裂さをそのまま見事に表現しているとも言えます。

総じて、自衛隊っておじさんたちのディズニーランド、つまり夢と希望に満ちた幻想なんだなあと思いました(おばさんも少しいますが)。石嶺氏は後に首相となる中曽根氏(ミッキーマウス)と握手した、激励された、感動した、と大層お喜びでした。

 

講演会では質疑応答の時間もなく、聴衆のアンケート回収もありませんでした。反自衛隊が会場にいるなんて想像もしないのでしょう。戦争回避には「意志と力」が必要と述べていましたが、意見の異なる人と対話する意志はまったくないようです。

同様のことは反自衛隊の方にも言えることですね。お互いに反目するだけで、相手を理解しようと努力しないのです(理解=賛成ではありませんが)。そうするともうコミュニケーションは力づくになるしかないですよね。DVや戦争みたいに。

 

「IPEF」インド太平洋経済枠組みごっこ

今週のお題「何して遊んだ?」

食料難の戦時中、毒抜きの完全でないソテツを食べて命を落とす人も多かった

バイデン大統領が来日し、インド太平洋経済枠組み「IPEF」の始動を発表しました。

NATOでロシアを囲い込んだように、インドなど中国の周辺13か国でいじめグループを作り、中国を挑発、喧嘩をしかけようというものです。何して遊んでいるんだ?って感じです。

これに先立ち、5月上旬にバイデンはワシントンで米国ASEAN特別サミットを開催し、その成果として11月には「ASEAN・米国包括的戦略パートナーシップ」を立ち上げるとしています。アジアは俺の縄張りだ、というわけですね。

 

アメリカがやることなすこと儲けること、世界の大迷惑なのですが、それに乗っかって囃し立てる国も多い。戦争の火種をつけ、危機感を煽れば国民の目を国内問題からそらさせ、しかも国家への支持、信仰を篤くすることができますからね。

長年にわたる「考えさせない教育」、「本当のことは一切伝えない報道」により、国民が認知症になる土壌もばっちりできています。

 

www.nikkei.com

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映画「標的」

        増殖するぞ~       大石林山

1991年に元慰安婦の韓国人女性の証言を世界で初めて報じた朝日新聞記者、植村隆さん。

なんと20年以上も後、安倍政権の2014年になってほじくり返され、櫻井よしこなど日本会議系勢力による凄まじいバッシングを受けます。「捏造記者」というレッテルを貼られ、誹謗中傷がエスカレート。

植村さんは教職が内定していた大学や家族までも脅迫され、裁判に訴えますが、何か申し合わせたかのように不可解な不当判決

 

他のメディアも元慰安婦の記事を伝えたのに、なぜ植村さんだけが標的にされたのか。それは、朝日新聞記者という全国的にメジャーでわかりやすいターゲットを追い詰め、社会的に抹殺する「実績」を作ることによって、他のジャーナリストを震え上がらせ、自由に真実を報道することを躊躇させ、追及の筆を折らせるためだったのです。

なんとも安倍政権下らしい、卑劣で下等な、エセ右翼的な事件です。格も徳もある本物の右翼とはまったく別物。

植村さんを「捏造記者」と呼び捨てるなら、櫻井よしこなんか記者ですらない、ただの「スケ番」、恫喝専門の「チンピラ」じゃないでしょうか。植村さんや元慰安婦に一度も取材せず、まともな根拠なく書き散らしているのですから。

 

上映後に植村さんご本人と映画監督が登場し、スペシャトークがありました。

監督の西嶋真司さんは元RKB放送のディレクター。このバッシング事件の企画を持ち込んだところ、RKBに断られたため、辞職し、ご自分で会社を立ち上げ、ドキュメンタリー映画として制作されたそうです。

なんか西嶋さんの生き方そのものというか心意気が素晴らしくて、こちらもドキュメンタリーになるのではないかと思いました。

安倍という癌細胞には櫻井よしこという癌細胞がくっついて増殖し、植村隆というキラー細胞には西嶋真司というキラー細胞が援軍としてくっついて癌と戦う。まるで自然の不思議な摂理を見ているようでもありますね。

target2021.jimdofree.com

 

復帰より独立でしょ

今週のお題「ホーム画面」

 

 そもそも琉球人は天皇なんか信仰してないし     

沖縄は今年、本土復帰50周年ということで、大手メディアが特集を組んでいます。

報道によると、復帰して「良かった」と答えた人の割合が、ワクチン接種者並みの比率で高かったらしい。

ワクチン接種者がワクチンの中身を自分で理解できるように調べて健康を真に守ろうとしているとは思えないし、50年経っても基地問題も貧困問題も解決できない本土復帰が真に沖縄のためになったとも思えない。

結局、物事を自分できちんと調べてまともに考えられない人の割合が、この国ではほぼ8割ということを意味するのでしょう。

「物事をまともに考えられない」人が8割って、異常じゃないですか!?

これこそ我が国の緊急事態だと思うのですが、物事をまともに考えられない人が多数派のため、社会問題になっていないわけですね。精神病院という社会の中では精神疾患が多数派で、健常者がマイノリティーになってしまうように。

 

ホーム画面は自分の興味あるもの、お気に入りを並べたつもりになっていますよね。

が、ゲームや番組その他情報・娯楽など、我々はほとんど物事をまともに考えられない人が用意したものの中から選ばされ、結局操られているだけかもしれません。

それをよくよく考えずに「自由」とか「良かった」と思っているだけかもしれません。

 

 

 

 

集団妄想から離れる

今週のお題「サボりたいこと」

               沖縄は梅雨空


思えば会社員時代は楽でした。仕事は次から次へと会社が与えてくれ、締め切りも休暇も設定してくれ、必要な機材もツールも健康保険証も名刺も肩書も年末調整も何から何まで用意してくれました。

会社員だと家を借りるのも、クレジットカードを作るのもスムーズ。「ゆりかごから墓場まで」って会社員のためにある言葉かもしれません。「会社員でいることはこの国でテッパンの社会保障なのだと思います。

今、私は会社員ではないので、自分の時間をすべて自分でスケジューリングしないといけません。締め切りも休憩も自分で設定し、必要な機材は自分で用意しないといけません。確定申告も研修・教育・年間計画も自分で行わないといけません。面倒くさい、さぼりたい、会社員に戻りたい・・・誘惑にかられます。

でも、会社員こそシャブ漬けとも言えます。もちろん、会社に勤めながらも自分の生活を自立的に運営している方もおられると思いますが、忙しさに流されて毎日何やってんだかわからない方々も多いのではないでしょうか。

 

国の安全保障も同じこと。自立的に平和に暮らす方法もろくに考えず、安易によその国に安全を保障してもらおうなんて、依存症そのもの。虫が良すぎませんか。利用されるのがオチです。

そもそも国って何?安全て何?保障って何?

国は便宜的に決めた地域のこと。生まれたらそこはたまたま日本だった、というだけのこと。べつに日本は嫌いじゃないけど、私と日本は何の関係もありません!!先祖が縄文人だか天照大神だか知らないけれど、私が偉いわけじゃないし、かと言って自分を卑下する理由もありません!!

「国を護るため戦う」というけれど、命より大事な「国」なんてありません。単に地域の名称なんですから。政治家の決めた「国」というただの概念のために戦うなんてナンセンスです。でも、概念のために盲目的に戦争してしまうのが人間の愚かさ、恐ろしさなんですよね。

「会社」は本音を言えば、いかに顧客や従業員から搾取するかという戦争。これに慣れきった私たちは、「国」どうしの戦争も、疑いなく、仕事としてこなしていくように淡々と受け入れる素地が作られているようです。

徒党を組めば組むほど、大きな団体に入れば入るほど集団の「概念」で動くため、個の自立性は失われざるを得ません。いかに集団妄想から意識的に離れるか、が個人の健康・安全にとって必要ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

憲法も国民もアブナイ気がする


5月3日は憲法記念日沖縄県憲法普及協議会主催の憲法講演会があるというので、那覇文化芸術劇場なはーとに行ってみました。

大劇場ですが、ズーム配信もするせいか、かなり空席が目立ちます。

基調講演は社会派小説家の柳広司氏。東京から来たのに、開口一番「何で自分がこの場に呼ばれたかわからない」!? 何かイヤな予感・・・。終始護憲派っぽい一般的な内容をモゾモゾ話され、途中で寝てしまいました。辺野古新基地反対声明文賛同の呼びかけに中心になって取り組んでいらっしゃるそうですが、なぜか、まったく熱が伝わってこないのです。何でこの人、呼んだんだろ?

 

唯一、興味深く聞けたのは、その後のトーク企画のパネリスト、石垣市の宮良麻奈美さん。石垣島で進む陸上自衛隊配備計画について、基地建設の賛否を問う住民投票実施を求めて活動していらっしゃいます。

2018年に有権者三分の一以上の法廷署名を集め、条例で市長(自民党)に義務づけられた住民投票実施を求めていますが、当局の妨害にあって、なんと、いまだに実施されていないそうです。原告の一人となって市を相手に係争中。

法に則る住民投票を市議会で阻止するようなことが行われていたとは、まあ自民党らしいやり方ですが、相変わらず司法もマスコミも機能しないこの国の惨状を再確認できました。

 

他にパネリストは琉球朝日放送制作プロデューサーの島袋夏子さん、2018年県知事選に関わったゼロエミッションラボ沖縄の神谷美由希さんなど若い方々が多いのはよいのですが、憲法の学識経験者、専門家が不在で、内容が一般人の感想程度に流れ、物足りなかったです。

9条死守が話題になることが多いですが、今は緊急事態条項の方がもっと注目されるべきではないでしょうか。9条はとっくに骨抜きになっているし、パンデミック第三次世界大戦を煽って緊急事態条項を入れちゃえば、もう政府は何でもやり放題なわけです。が、この話がまったく出なかったのにもびっくり。素人の集会じゃあるまいし・・・。

数年前にも憲法講演会に参加したことはあるのですが、以前に比べると、基調講演の質も参加者の熱気もトーク内容も非常に「退化」した感じがしました。

このままで憲法は大丈夫でしょうか!?いや、大丈夫じゃない気がします。

なんか、国民そのものが「退化」「劣化」している気がするのですけれど。農薬まみれの食品やクスリの打ちすぎでしょうか!?皆さま、気をつけて。

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日本の裏の顔

          防風林としてポピュラーなフクギ

 

鳩山由紀夫のUIチャンネルに、キレッキレの弁護士で新外交イニシアティブ代表の猿田佐世さんが出演されていました。

日本政府は不平等な日米地位協定を容認しており、完全にアメリカの植民地であり、アメリカにモノ言うこともできないと思っていましたが、当時のオバマ大統領が核の先制不使用宣言(核を先に使うのをやめよう宣言)をしようとしたところ、なんと日本がそれを断念させたそうです!何やってる?日本!


対米従属を装いながら、悪事だけは自主決定してアメリカを悪い方向へ引きずりこんでいる「核大国アメリカの努力を踏みにじる、唯一の戦争被爆国日本」。

ほかにも、核兵器搭載トマホークをアメリカが退役させようとしたところ、配備を続けるよう仕向けたのは日本政府だという。平和を装う日本の裏の顔を知ってびっくりですが、そういえば歴代自民党総理は核兵器禁止条約を拒否するなど、不可解なことはありました。

トランプと金正恩の記念すべき米朝対談実現に反対したのは日本。その直後の米韓軍事演習中止に反対したのも日本。朝鮮戦争終結に反対したのも日本。

他国が、他人が、対立すればするほど利益を得ている輩がいるのでしょう。

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マーク・トウェイン「不思議な少年」

         ミケコの息子、シノギも青年になりました


マーク・トウェインといえば「ハックルベリー・フィン」や「トム・ソーヤーの冒険」などの作品が有名です。子ども向けの冒険物語だと思って、特に興味もなかったのですが、たまたま彼の死後に出版された「不思議な少年」「人間とは何か」を読み、人間の根源を考察する目の確かさにぶっ飛んでしまいました。

訳者の中野好夫は「人間とは何か」という対話型評論に表れたトウェインのペシミスティックな人間観をそのまま物語化したのが「不思議な少年」であるとあとがきで述べています。が、トウェインは決して人生を嘆いてはいないし、ペシミストでもない。そのように簡単に類型化して終わるような話ではないのです。

 

不思議な少年」はオーストリアの田舎に住む三人の少年の前に現れた快活で利発な美少年、その名もサタン。

「・・・神もなければ、宇宙もない。人類もなければ、この地上の生活もない。天国もない。地獄もない。みんな夢ーーそれも奇怪きわまる馬鹿げた夢ばかりなんだ。存在するのはただ君ひとりだけ。しかも、その君というのが、ただ一片の思惟、そしてこれまた根なし草のようなはかない思惟、空しい永遠の中をただひとり永劫にさまよい歩く流浪の思惟にすぎないんだよ」

このサタンの言葉はペシミスティックというより、空を吹き抜ける風のように清々しい。トウェインて真正東洋思想の作家だったんだ、と驚きの発見でした。

 

また、この作品が軽視され、殆ど闇に葬られているのも驚きです。バチカンを敵に回すような内容ですから当然でしょうか。

まあ、世間では凄い作品、凄い人物ほど無視されるものですから、葬られたものに注目していけば真の宝に出会う確率が高いのでしょう。ある意味、わかりやすい世の中になりました。

 

 

 

 

映画「食の安全を守る人々」

 

     道端で採れたパパイヤだが、除草剤は実に溜まりやすい

 

最近、めっきり胃腸が弱くなったと感じます。頭痛も増えました。何か悪いもの食べたのか。水や空気など環境のせいなのか。

沖縄は米軍基地が多数あり汚染物質放出し放題のため、環境中のフッ素化合物PFOSやPFOAの濃度が他県より高い。年中暖かいので雑草や虫も繁殖しやすく、農作物への化学薬品使用量も多いのではないでしょうか。

 

そんな中、「食の安全を守る人々」という映画を観ました。

種子法廃止、種苗法改定、ラウンドアップ使用促進、ゲノム編集食品の表記削除など、我々が知らないうちに安全な食品がどんどん市場から消えているという現実に驚愕。

たとえば、除草剤や農薬に含まれる成分グリホサートは危険なため、海外では厳しく規制されていますが、逆に厚生労働省は2017年、一部の農産物の残留基準値を引き上げていたのです。

特に目立つのがパンやパスタ、シリアルなどの原料となる穀類で、小麦は5.0ppmから6倍の30ppm、ライ麦が0.2ppmから150倍の30ppm、とうもろこしが1.0ppmから5倍の5ppmへと、そばも0.2ppmから30ppmへとなんと150倍も引き上げ!

 

グリホサートは腸内の悪玉菌と結びつき、体内を巡って脳に達すると、脳障害を起こす可能性があるそうです。年々、発達障害児童や大人の精神障害が凄い勢いで増えているのは、残留農薬が原因のひとつと言えそうです。

障害児のための特殊学級が爆発寸前だから、一般児と障害児を一緒のクラスに入れる「インクルーシブ教育」とか言い出しているのかもしれません。

 

酷い状況の日本と対照的に、韓国では学校給食がすべて有機栽培作物を使用することになっているそうです。韓国っていつからこんなに素晴らしい国になったの!?

経済大国と言われていた日本も今は昔の話。韓国の手厚い学校給食に比べると、日本の実態は子どもの健康を守る術も意識も低い、かなりの後進国なのです。kiroku-bito.com

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日本がドレイランドに!?

        今帰仁村「エトワール」の黒糖ロールケーキは素晴らしい


ホリエモンがプロデュースしたパン屋が沖縄・北谷町に昨年オープンしたそうです。なんと名前が「小麦の奴隷」!!

「ラーメンの奴隷」「ワクチンの奴隷」「金儲けの奴隷」等々、あっちでもこっちでも奴隷が増えやしないか危惧されます。

堀江は北海道大樹町で「ドレイランド」という下劣な、知的レベルが疑われる名前のリゾートも造るらしい。この名前は公序良俗に反しないのだろうか。

黒人客に喧嘩売るのだろうか。

大樹町の住民はこの不吉な馬鹿丸出しのリゾートにOKを出すのだろうか。

ドイツが「アウシュビッツ」という名のリゾートを造るようなものでしょう。

大樹町と北海道、そして日本の恥だと思うのですが。本当に世も末ですね・・・。

 

なんかこの人アブナイ、頭がおかしいのではないかと思ってた人が、やっぱり狂っている!ということが、最近、わかりやすく表面化しています。まあ、赤信号がハッキリしてきたのは、アブナイ世間を渡る我々にとって良い事かもしれません

rapt-plusalpha.com

kachimai.jp